レンジャーズのエース右腕・リンがトレード Wソックス移籍

「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは日本時間12月8日、レンジャーズのエース右腕、ランス・リンがホワイトソックスへトレードされたことを速報で伝えた。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、今季デビューした若手右腕、デーン・ダニングを含む2選手が見返りとしてレンジャーズへ移籍するようだ。メジャーリーグでは例年通りの形式でのウィンター・ミーティングの開催が中止され、リモートでのウィンター・ミーティングがスタート。早速、大物選手のトレードが成立した。

パッサンによると、ホワイトソックスからレンジャーズへ移籍するのはデニングとプロスペクト1名の合計2選手。デニングでないほうの選手の詳細は、記事執筆時点では明らかになっていない。また、双方の球団からトレードについてのコメントはなく、正式発表にも至っていない。

ホワイトソックスは今オフ、先発投手の補強を検討しており、パッサンによると、リンのほかにもソニー・グレイ(レッズ)の獲得を狙っていたという。今季のリンは13試合に先発して84回を投げ、6勝3敗、防御率3.32、89奪三振を記録してサイ・ヤング賞投票で6位にランクイン。今季ノーヒッターを達成したルーカス・ジオリト、今季防御率1点台のダラス・カイケルとともに強力な先発3本柱が完成した。

今季5勝のディラン・シース、トミー・ジョン手術からの復活を目指すマイケル・コペック(今季全休)といった若手投手も控えており、今季MVPのホゼ・アブレイユを中心とした打線とともに、充実の先発投手陣もホワイトソックスの強みの1つとなりそうだ。

レンジャーズは再建途上ということもあり、今季途中からリンをトレードで放出する可能性が取り沙汰されていた。8月末のトレード・デッドラインでは満足のいくオファーを得られず、リンをキープすることを選択したが、今季7試合に先発して2勝0敗、防御率3.97をマークしたダニングら2選手とのトレードでリンの放出を決断。なお、リンは来季、3年3000万ドルの契約の最終年を迎え、来季終了後にフリーエージェントとなる。

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