楽天安楽、300万増の1700万円でサイン 「僕にもドラフト1位で入ったプライドがある」

楽天・安楽智大【写真:荒川祐史】

筑波大の動作解析の専門家に弟子入りへ

楽天の安楽智大投手が8日、仙台市の球団事務所で契約を更改し、300万円増の年俸1700万円でサインした。(金額は推定)

今季は中継ぎで自己最多の27試合に登板し、1勝0敗5ホールド、防御率3.48。7月16日の西武戦に2番手で登板し3年ぶりの白星を挙げたが、一方でプロ6年目にして初めて先発が1試合もないシーズンとなった。

今季を振り返った右腕は「今季チェンジアップを投げ始めて、真っすぐとスライダーだけだった今までと比べて幅が広がった」と手応えを口に。「アオさん(今季限りで現役を引退した青山浩二投手)が『投げろと言われたところで投げるのがプロ』とおっしゃっていた。自分も仕事をもらえるなら、そこで投げたい。先発にしても中継ぎにしても、このオフにスキルアップしていきたい」と起用法にこだわらない姿勢を強調した。

このオフは筑波大に通い、同大野球部監督で動作解析の専門家の川村卓氏の指導を受けながらトレーニングを行うという。済美高時代に甲子園を沸かせ、2014年ドラフト1位で鳴り物入りで入団したが、通算6勝14敗、防御率3.94。来季へ向けて「僕にもドラフト1位で入ったプライドがありますし、取っていただいたスカウトの方に恩返ししたい。遅咲きにはなりますが、ひと花咲かせたい」と飛躍を誓った。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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