<レスリング>2024年パリ・オリンピックは史上初の男女同選手数、レスリングは「男子12階級・女子6階級」をキープ!…IOCが発表

2017年にパリで行われた世界選手権。2024年は同じく男女3スタイルの選手が集うことになった

 国際オリンピック委員会(IOC)は12月7日、オンラインで理事会を開催し、2024年パリ・オリンピックの実施競技や出場選手数を決めてホームページで発表。東京オリンピックより1競技少ない32競技329種目(開催地が選ぶ追加4競技を含む)が行われ、男女とも5250人(追加競技を除けば各5134人)という史上初めて男女同数のオリンピックになることを明らかにした。

 一方、レスリングは男子グレコローマン、男子フリースタイル、女子とも6種目(階級)96選手が参加することになり、東京オリンピックの階級数と選手数を維持。男子192選手、女子96選手で行われる。うわさされた男子グレコローマンの削除やビーチの導入はなかった。

 このオリンピックから新たに男女同数となるのは、陸上(各23種目905選手)、ボクシング(男子7種目・女子6種目=各126選手)、自転車(各11種目257選手)の3競技。ボクシングは東京オリンピックで「男子206選手・女子80選手」(女子27%)だったのが、男子を大幅に減らすことで男女同数となった。

 男女差のある競技は、レスリングを含めて下記の4競技となる。

 ■水泳=男子648選手・女子722選手(男子23競技・女子25競技・混合1競技)
  →水球が男子132選手・女子110選手、アーティスティックスイミング(シンクロ)が女子のみ96選手

 ■サッカー=男子288選手・女子216選手(各1種目)

 ■体操=男子112選手・女子206選手(各9種目)
  →新体操が女子のみ94選手

 ■レスリング=男子192選手・女子96選手(男子12種目・女子6種目)

 アーティスティックスイミングと新体操が“女子の領域”を守ったことと引き換えに、レスリングが“男子両スタイルの領域”を守った形となった。女子の比率が50%を割るのはサッカー(女子43%)とレスリング(女子33%)で、レスリングは実施される32競技中、種目数・選手数とも女子の割合が一番少ない競技となる。

 パリ・オリンピックは2024年7月26日~8月11日に行われる。《競技別実施種目・選手数》

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