吉沢亮 役作りのために体重を増やしていた 映画「AWAKE」完成報告会見

吉沢亮主演の映画「AWAKE」の完成報告会見が8日に都内で行われ、吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、山田篤宏監督が登壇。役作りなどについて語った。

棋士になる夢を諦めた最強将棋ソフト開発者・英一役の吉沢は「将棋映画だしAIだし、難しいのかと思いきや、ド直球のエンタメです。爽快感のある青春ストーリーで本当に面白い。いい作品が出来て、それに参加できたのは嬉しい。すごく好きな作品です」と自賛。演じる上では「撮影前に体重を増やしたり、将棋を指しているときの姿勢や体の揺れ、表情なども工夫しながら」とこだわりを明かした。

英一のライバルで人並み外れた強さを誇る棋士・陸役の若葉は「実際に子供たちの将棋を見に行ったり、映像で棋士の立ち居振る舞いを見たり。棋士の方々の差し手や所作を体に落とし込みました」と役作りを回想。英一の先輩で変わり者のプログラマー・磯野役の落合は「セリフが専門用語すぎて大変。呪文のように覚えようと、意味を考えずに言葉を喋っていたイメージです」と苦労を語った。

本作で第1回木下グループ新人監督賞グランプリを受賞した山田監督は、俳優陣について「凄いなぁ…と見てます。いまだに…」と緊張を感じさせながらも、晴れ晴れとした表情を浮かべていた。

写真撮影タイムには、吉沢演じる英一が作った将棋プログラムの指し手として劇中で使用された、ロボットアーム「新電王手さん」もステージに登場。最後に吉沢は、「将棋ファンはもちろんのこと、そうでもない方にも楽しんでもらえる作品。友情や青春、成長など普遍的なものが根本のテーマにあるので、いろいろな世代の方々に観てほしい。クリスマスにぜひ!」と呼びかけた。

「AWAKE」は、2015年に実際に行われ、ネットユーザーや将棋ファンの間で物議を醸した棋士VSコンピュータの対局に着想を得て、山田篤宏監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。棋士になる夢をあきらめた大学生の主人公が、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見いだし、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語である。主人公の英一を2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に主演する吉沢亮が、かつての英一のライバルで圧倒的な将棋の才能を持つ陸を若葉竜也が演じている。

AWAKE
12月25日、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

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