芸能界入りして父親と同じポジションを演じた工藤阿須加

女優の小芝風花が主演を務める、来年1月23日のスタートのテレビ朝日系土曜ナイトドラマ「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」で、小芝演じる主人公の家族を演じるキャストが発表された。

ドラマ「僕の生きる道」(フジテレビ系)など数々のドラマを手掛けてきた脚本家・橋部敦子氏のオリジナルとなるヒューマンホームドラマ。

自分の殻に閉じこもりがちな妹を心配する兄を工藤阿須加、優しすぎるがゆえに存在感が薄い父を田辺誠一、娘に過干渉になっている母を富田靖子、母方の祖父を橋爪功が演じる。

工藤は「僕は5人兄妹の長男で、妹がいるので(主人公の)モコミを演じる小芝さんとコミュニケーションを取りながら、本当の兄妹のような関係を築けていけたら」と意気込んでいる。

父はプロ野球・福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康、妹はプロゴルファーの工藤遥加。自身はテニスをしており、プロを目指す程の腕前だったが高校のときに肩を故障し、その道を断念し、芸能界入り。

12年放送の日本テレビ系連続ドラマ「理想の息子」でデビューを果たした。

「幼少期から父親に時には“鉄拳制裁”をくらうなど、かなり厳しく育てられて来たので、礼儀作法がしっかりしている。コミュニケーション能力が高く、仕事相手からの評判もいいので、続々と出演作のオファーが舞い込むようになった」(映画業界関係者)

デビューから2年目の14年、TBS系ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」で社会人野球部の投手・沖原和也役で出演。約100人の応募者の中からオーディションで選ばれ、父と同じポジションの投手を俳優として演じることとなった。

同年5月24日に西武ドームで行われた埼玉西武ライオンズ対東京ヤクルトスワローズ戦では、父の現役時代と同じ背番号の「47」が入った西武のユニフォームを着用して始球式を行い、野球未経験ながら114キロを計測。

俳優業以外に、18年10月から日本テレビ系朝の情報番組「ZIP!」の水曜パーソナリティーを務めている。

父親と違う道を選んで正解だったようだ。

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