バイデン氏の息子ハンター氏、税金問題で捜査対象に

©BBCグローバルニュースジャパン株式会社

アメリカのジョー・バイデン次期大統領の息子ハンター・バイデン氏(50)は9日、税金問題で検察当局の捜査を受けていると、自ら明らかにした。

捜査はデラウェア州の連邦地検が進めている。

ハンター氏は、捜査について「非常に深刻に」受け止めており、「客観的な検証」によって自らの行為が「法にのっとって適切に」なされたことが明らかになると確信していると述べた。

バイデン氏とカマラ・ハリス次期副大統領の政権移行チームは声明で、バイデン氏が「息子を大変誇りに思っている」とした。

声明はまた、ハンター氏について、「ここ数カ月間の悪意ある個人攻撃など、困難に立ち向かい、さらに強くなった」と述べた。

ハンター氏は捜査が進められていることを8日に知ったとしている。それ以上の詳細は明らかにしなかった。

大統領選で問題に

ハンター氏は今年の大統領選挙で、共和党の批判の的となった。バイデン氏がバラク・オバマ前政権で副大統領だった時に、ハンター氏はウクライナや中国とビジネスをし、その内容が問題視された。

昨年12月には、ドナルド・トランプ大統領がウクライナに圧力をかけてバイデン親子の捜査をさせようとしたとされる問題で、民主党多数の議会下院は、職権乱用と議会に対する妨害行為があったとしてトランプ氏の弾劾を決議した。

だが、トランプ氏は今年2月、共和党が多数派を占める上院で無罪とされた。

バイデン氏は現在、政権の閣僚人事を進めている。来月の大統領就任時もハンター氏をめぐる捜査が続いていれば、バイデン氏が指名した司法長官が捜査を監督する可能性があると、AP通信は伝えている。


<分析>ハンター氏への注目続く――アンソニー・ザーカー北米担当記者

大統領選は終わったが、選挙期間中に共和党の標的となったハンター氏の名前がメディアに登場し続けている。

ハンター氏が税金問題で捜査されていると明かしたのは、まったくの驚きではない。何カ月も前から、そうした話は浮上していた。ただ、正式に認めたことで、バイデン次期大統領にとっては頭痛の種となるかもしれない。

議会上院で共和党が多数派を維持すれば、ハンター氏の金銭問題とバイデン氏の関わりについて、公聴会が開かれるのは必至だ。もし捜査が起訴に至れば、バイデン家は法的な問題に直面することになる。

トランプ大統領に批判的な人は、政権の座から降りつつある彼が政治的な意趣返しとしてこの捜査を仕組んでいると非難するだろう。だが、捜査にあたるデラウェア州の連邦地検のデイヴィッド・ワイス氏はベテラン検察官だ。彼はトランプ氏に任命されたが、バラク・オバマ前大統領の民主党政権でも検察当局の要職を務めた。

ハンター氏は声明で、「法にのっとって適切に」行動したと述べた。もしそのとおりなら、この問題はじきに消えるだろう。しかし、連邦捜査当局に目をつけられるのは、決して好ましいことではない。


(英語記事 Hunter Biden under investigation over his taxes