子ども食堂にコメ 宮崎市の酒店

 宮崎市芳士のさいとう酒店は5日、子どもの貧困問題などに取り組む宮崎市の「みやざき子ども未来ネットワーク」(三輪邦彦理事長)にコメ4俵を贈った=写真。従業員や客らの不要品を集めて販売した収益を活用。同店は「おいしいお米を食べて元気になってほしい」と思いを込めた。
 新型コロナウイルスの影響で酒の配達が減ったことから、余った時間を活用し店の不要品を販売する「青空ガラクタ市」を開催。客や従業員、閉店した飲食店から食器や家電の提供を受け販売。5~10月の開催で、2万6300円の売り上げとなり、地域のために使うことにした。
 賛同した地元農家の協力でコメを購入した。三輪理事長は「コロナの影響で困っている子育て世帯が増えている。コメは特に必要なので、とてもありがたい」と感謝。コメは同団体を通じ、県内の子ども食堂や「子ども宅食」として各家庭に配布される。

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