「鬼滅」にヒント 箱根駅伝トロフィー完成 市松模様に麻の葉も 金指さん「気持ち込め」

勝俣町長(右)に優勝トロフィーを手渡す金指さん=箱根町役場

 新春恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、往路優勝校に神奈川県箱根町から贈られるトロフィーとメダルが完成し、10日にお披露目された。箱根寄木細工伝統工芸士の金指勝悦(かなざしかつひろ)さん(80)が毎年手掛け、今回で25作目。金指さんは「選手も含め、みんなコロナに勝つために頑張っている。そういう気持ちを込めた」と語った。

 トロフィーは高さ30センチ、幅24センチで重さ3.5キロ。大人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」からヒントを得て、「市松模様」「麻の葉」といった登場人物の着物の柄などをモチーフにしている。

 毎回その年の話題を参考に制作するが、今回はもともと別の作品を作っていた。7、8割出来上がったところで家族から「今年は鬼滅の刃にすべきだ」と言われ、作り直したという。

 町役場で金指さんからトロフィーを手渡された勝俣浩行町長は「素晴らしい出来栄え。このトロフィーが欲しくて新記録が出るかも」と話していた。トロフィーは25日まで町役場1階ロビーに展示される。

 箱根駅伝は来年1月2日に往路、同3日に復路が行われる。

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