レンジャーズが正一塁手候補を獲得 レイズと3対3のトレード

レンジャーズは日本時間12月11日、レイズとの3対3のトレードが成立したことを発表し、正一塁手候補のネイト・ロウのほか、ジェイク・グンザーと後日指名選手1名の合計3選手を獲得した。レイズにはオスレイビス・バサーベ、エリベルト・ヘルナンデス、アレクサンダー・オバージェスの3選手が移籍。レンジャーズのジョン・ダニエルズ編成本部長は、以前からロウの獲得に興味を持っていたこと、今夏にもロウの獲得を試みていたこと、正一塁手としての起用を検討していることなどを明らかにした。

今回のトレードに絡む選手のうち、メジャー経験があるのは25歳のロウだけだ。ロウは2019年にメジャーデビューして50試合で打率.263、7本塁打、19打点、OPS.779をマークし、今季は21試合に出場して打率.224、4本塁打、11打点、OPS.749を記録。マイナー通算では打率.300、出塁率.400、OPS.883の好成績を残している。ダニエルズは「彼は優秀なアプローチとパワーを兼ね備えた非常に良いバッターだ。彼が正一塁手になることを期待してこのトレードを成立させた」とロウへの期待を口にした。

グンザーは2019年ドラフト7巡目指名でレイズに入団した23歳の一塁手で、2019年はルーキー級で48試合に出場して打率.320、2本塁打、30打点、OPS.853を記録。26三振に対して23個の四球を選んで出塁率.431をマークしており、ダニエルズは「彼もアプローチが優秀な打者だ。これからパワーもついてくると思う」と今後の成長に期待している。

バサーベはベネズエラ出身の20歳の遊撃手で、2019年はルーキー級とA-級で合計37試合に出場して打率.323を記録。ヘルナンデスはドミニカ共和国出身の20歳で、捕手、一塁、右翼での出場経験がある。2019年はルーキー級とA-級で合計53試合に出場し、打率.345、11本塁打、OPS1.071の好成績を残した。オバージェスはドミニカ共和国出身の20歳の外野手で、2019年はルーキー級とA-級で合計49試合に出場して打率.293をマーク。レイズにとっては、余剰戦力のロウを放出して未来の主力選手へと成長する可能性を秘めた選手を獲得するトレードとなった。

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