九大で長崎市が原爆展 来月、国内大学で初 市議会

 定例長崎市議会は10日、一般質問を継続し3人が登壇。田上富久市長は来年1月、九州大で原爆展を開くと述べた。市が国内大学で開くのは初めて。福澤照充議員(公明)への答弁。
 市は核兵器廃絶や平和に関する講座がある国内50大学で今後順次、原爆展を開く計画。本年度は国際基督教大(ICU)と熊本大で試験的に開く予定だったが、新型コロナウイルスの流行に伴い断念していた。
 九州大は1月23日、コロナ禍で来日できない留学生向けに長崎の被爆者の講話を伊都キャンパス(福岡市西区)からオンラインで発信する。これに合わせ市は21~26日に同キャンパスで原爆展を開く。長崎平和推進協会が運営し、被爆の惨状を伝える写真や溶けたガラス瓶などを展示予定。
 田上市長は「ウィズコロナ時代も被爆の実相をしっかり伝えられるよう原爆展とオンラインの良さを効果的に取り入れていきたい」と語った。

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