東京野菜の朝食ビュッフェが最高!和に囲まれて優雅な宿泊「ホテル龍名館東京」【現地ルポ】

日本橋駅から1分、東京駅からも3分という旅行や出張の拠点にもぴったりな「ホテル龍名館東京」。開業10年を機にリニューアルし、“ホテルと旅館”の融合した客室が新登場しています。新しい生活様式に合わせて対策も十分で、中止していた朝食ビュッフェも復活していました。宿泊体験をレポートします。

新客室は「東京駅から最も近いモダン旅館」がコンセプト

2012年から9年連続ミシュランガイドで2つ星を獲得、世界最大旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で8年連続エクセレンス認証受賞し殿堂入りをし、国内外で好評価を得ている「ホテル龍名館東京」。

1階のエレベーターには前身の旅館「龍名館」の看板。災害や震災を乗り越えた110年という歴史とすごみがあります。その下の香炉からは朝夕に焚かれる「松栄堂」の香りが立ち込めて、エレベーターに乗る度にリラックスさせてくれます。

最上階の15階フロントで、体温と体調を確認しチェックイン。旅館時代から代々伝わる龍名館のおもてなしの形“おしぼり”で旅の疲れを労ってくれます。

フロント階にはレストラン「花ごよみ東京」とラウンジがあり、東京駅の街並みが眼下に広がります。

新聞のほか、八重洲・日本橋の歴史の本や観光情報もあり、ソファーでくつろぐと空中に浮いている心地。

客室のアメニティグッズや浴衣などの1899オリジナル商品や、「榮太樓」のお菓子、「浜町高虎」の手ぬぐい、「伊場仙」の扇子、「松栄堂」のお香など、日本橋の老舗店の商品も販売されています。

“ホテルと旅館”が融合した3つの客室

2019年に約1億円をかけリニューアルした新しい客室のブランド名は「FORUS(フォーラス)」。「For 明日=明日を輝かせる場所」をコンセプトに、旅の疲れを癒やし、しっかり休息し、輝く翌日を迎えられるように、との思いが込められています。

畳敷きのスペースがある「TATAMI ROOM(タタミルーム)」(28部屋/1泊1室27,000円・税込)、仕事もできるよう棚やホワイトボードがあるビジネス向けの「TOKYO SOHO(トーキョーソーホー)」(5部屋/1泊1室32,000円・税込)、ソファーもあり、リビングのような畳敷きの「JAPANESE MODERN(ジャパニーズモダン)」(5部屋/1泊1室37,000円・税込)の3タイプ(全室ダブルルーム)。

全部屋、菊の花をモチーフにした日本の伝統色・茄子紺色のカーペットが敷かれ、けん玉、折り紙、万華鏡など和玩具に、江戸の花や着物の図鑑などの書籍が床の間のように飾られています。クローゼットはなく、あえて収納をオープンにして持ち物も部屋に溶け込ませる、新旧混じるデザインです(写真「TATAMI ROOM」内)。

空気清浄機、無料Wi-Fi、無料貸し出しスマホもあり、デジタルな強みも。隣はビルなので景観はありませんが、換気等に問題はなく、開放感がある癒やしの空間になっています(写真「TOKYO SOHO」内)。

客室(8〜14階)へは、エレベーターでカードキーをかざすと、宿泊階にしか止まらないので女性1人でも安心移動。宿泊階で降りると、廊下の照明が行灯のように部屋へと誘ってくれました。

豪華「JAPANESE MODERN」に宿泊!

「JAPANESE MODERN」のお部屋に入ると、茄子紺色のカーペットが高級感があり、ガラス張りのバスルーム、大きな鏡、壁には収納、ダブルベッド、床から少し上がって畳敷きが広がり、絶句するほどの感激に・・・。

畳には懐かしのちゃぶ台。テレビでは地上波やBSのほか、交響曲やオルゴール、自然の音など非日常を演出するBGMを流せます。

日本茶インストラクターのスタッフがブレンドしたホテルオリジナルの日本茶「生姜和紅茶」「ほうじ玄米茶」「抹茶入り煎茶」(各2個)とペットボトルの水(常温・冷蔵/各2本)が用意されています。

「保温」をテーマに入浴後におすすめの生姜和紅茶、「リラックス」をテーマに寝る前に低カフェインのほうじ玄米茶、「覚醒」をテーマに目覚めの一杯に抹茶入り煎茶と、各々テーマもあり、お茶のある1日を過ごせます。

珈琲派にはネスプレッソ(8杯)もあり、「榮太樓」のピーセン菓子も。

まずはひと休み。靴を脱ぎ足を伸ばしてくつろいだら、久しい畳の感触は落ち着きますね。

くつろぎは足元にも!スリッパがフカフカです!袋付きで持ち帰り可能なので、帰りの長距離移動でも活躍することでしょう。足指パッドや青竹踏みもあり、宿泊客の足元を大切にしてくれてます。

入浴から睡眠までも宿泊客を想うホテルの心意気

シャワーは水密度にこだわり、極小のシャワーヘッドから出るお湯は軽くてやわらかく痛くない!マイクロ・ナノバブルという高洗浄作用で汚れをしっかり落とせます。天井には真上から落ちる滝シャワーもあり、水圧しっかりでマッサージ気分!

緑茶成分のシャンプー・リンス・ボディーソープが備えてあり、湯上がりも緑茶ベールに包まれたよう。まるで全身エステを受けたかのように極楽でした。

アメニティは大変充実!

歯ブラシや櫛、剃刀、コットン、ボディタオルなどの通常セットのほか、緑茶成分入りのボディローション、洗顔、髪の美容液など女性が喜ぶものばかり!しかも、髪から体まで洗える全身シャンプーもあり、お肌が弱い人にもうれしい。

部屋着は「ナイトウェア」(右)「おぐら浴衣」の2タイプ。和を取り入れた客室に合わせて浴衣を着用できるようにと、FORUSには2種を置くようになったそうです(フロントでも販売中)。

小倉染色図案工房の小倉克子さんデザインの浴衣は、呉服橋と周辺地域の文献を参考に創られたオリジナル。色合いも素敵で肌触りも良く、帯は伸縮性があり着付けしやすかったです。

入浴後には、保温がテーマの「生姜和紅茶」。お風呂は湯船がないので、お茶で温まってもらえるようにとの心遣い。

睡眠にもこだわり、アスリートも愛用しているという老舗寝具メーカー「西川」の最高品質のマットレスで寝姿を楽に。私も微動だにせず快眠!

枕はウレタン・羽毛・ミニ枕の3種類に加え、ベッドの下には「西川」開発の、1つの枕で固さと高さを4種類実現した特別な枕も!フロントにお願いすると、そばがら枕や非アレルギー枕などもあるので体に合った枕で眠れます。

寝る前に、リラックスの「ほうじ玄米茶」を飲みながら、棚にある谷崎潤一郎作『陰翳礼讃』を読みふけり。薄明かりと陰に、文学的で日本的な瞬間に浸れます。

翌朝もお茶でスタート!

翌朝目覚めたら、覚醒の「抹茶入り煎茶」。濃くてシャキッとします!

身支度したら、旅の思い出を綴ってみましょう。

客室に置いてあるレターセット(1セット700円・税込)で手紙を書くと、ホテルが指定日(5年以内)に郵送してくれる“過去と未来をつなぐおもてなし”。

同じく客室に置いてある「人と街をつなぐ」プロジェクトで選ばれた東京の魅力を描いたポストカードに手紙を書くと、こちらもホテルが郵送してくれます。ちなみに私は「ありん子」さんの作品「running TOKYO」でした。

最高の朝食ビュッフェ!

12月に再開した「東京ブッフェ」の朝食を「花ごよみ東京」(15階)でいただけます(2,500円・税込)。

営業時間は全日6:45~10:00ですが、入店時間を6:45からの30分ごとに分散し、利用時間は60分、前日までの予約制で、密を避けた対応をしています。

もちろん入店時は検温と手消毒をし、マスク着用。予約時にお願いするとアレルギーにも可能な限り対応し、料理の成分表もいただけます。

また、朝食は宿泊者限定ですが、ランチは品数を絞ったミニビュッフェとメインのセット「東京ブッフェライト」を一般の方も利用できます(平日1,500円、土日祝1,800円・税込)。

テーブルとカウンターの座席を33席に減らし、パーテーションとアクリル板で仕切っています。

終始スタッフが目を光らせ、ビュッフェ台や客席の消毒は徹底的に。

私はカウンター席に案内していただきました。

お箸やナプキンなどテーブル周りに、マスクケースもセット。

ビュッフェ台のお料理は、感染症予防のためトレーごと取りに行くスタイルです。一部の料理、TOKYOエッグサンド、東京野菜カレーライス、クロワッサン、ご飯、味噌汁、フルーツ、ヨーグルト、ホットドリンク(コーヒー、紅茶、煎茶、ほうじ茶)はテーブルオーダー制で、注文後に持ってきてくださいます。

ビュッフェ台には本格和食約10種にサラダバーと約40種が並び、月替わりのお料理を楽しめます。

蒸し物、和え物、煮物など、定番・季節の和惣菜に東京野菜の一品料理、

お肉の和惣菜や焼き魚、ポトフなど洋食が小鉢にあらかじめ盛り付けてあります。

朝からお刺身も!

サラダバーは、希少な江戸東京野菜を含む東京産からし菜やフリルレタスなど、東京産野菜5種類と全国の旬の野菜が14種類も届いています。

トマト、胡瓜、貝割れ大根、パプリカなど生き生きと!

深いサラダボウルに存分に盛り付けられますが、ビュッフェ用トングは1人1回1本ずつで消毒済み・使用済みが使い分けられ安心。

サラダドレッシングは自家製の玉ねぎ・柚子みそ・ナッツや鶏ひき肉の食べるドレッシングが1回分ずつミニカップに入って衛生的。

丸焼きのトマトと玉ねぎも!

卵料理には、無農薬野菜を飼料に育つ国産鶏の八王子産ブランド卵「八玉子」を使っています。自家製の専用醤油や麦味噌たれと絡める「卵かけご飯」、

25年守り継がれる総料理長直伝の「特製玉子焼」、

半熟ゆで卵、東京産フリルレタス、創業88年浅草の老舗「浅草ハム」のスモークベーコンをイングリッシュマフィンで挟んだ味噌ソースの「TOKYOエッグサンド」は大人気!

オレンジ、牛乳、お水など、冷たいドリンクは1杯ずつグラスに用意されています。

街を見下ろす贅沢シチュエーションの朝ごはん

鰹節と昆布の出汁でとった、こうじ味噌の味噌汁は香り豊かで幸せです。

緑いっぱいカラフルなサラダはシャキシャキで甘く、からし菜も甘くてびっくり!新鮮でみずみずしく、ドレッシングなしでもおいしさがわかります!

自家製田楽味噌をつけた「玉ねぎの丸焼き」はトロトロで甘みが凝縮!

玉子焼は色も味も濃く、カニクリームコロッケはサクサクでクリームも優しいです。

東京産大蔵大根ステーキ、里芋の煮転がし、切干大根と、素材の良さがわかる味付けのものばかり。

「東京野菜カレーライス」は、練馬産のじゃがいも・人参・大根・玉ねぎ・キャベツ・椎茸・里芋が濃縮し、隠し味の鰹節粉と白味噌がまろやかで和風スパイシーに。肉・着色料・化学調味料不使用で体に優しく、富山産こしひかりのご飯も艶々で、朝から人気のカレーです。普通盛りと少なめと選べ、少なめにしました。

締めくくりはクロワッサンとほうじ茶のペア。スイス伝統タイプのクロワッサンは小ぶりで和柄のお皿ともしっくりと。外側パリッと中はふっくら、バターは控えめで香ばしく、和食料理とも相性抜群!お好みでバターとジャムもいただけます。

「行ってらっしゃませ」というスタッフさんの声に見送られ、栄養満点エネルギーが湧いてきます!

客室「FORUS」の和の要素は昔の記憶を思い出すように居心地が良く、ホテル側のおもてなしの心は温かく。旅行や出張でなく東京在住でも泊まりたくなり、ダブルルームなのに1人宿泊の方が多いのにも納得。お茶を愉しみ、輝く翌朝をご褒美にできるホテル、旅に気分転換に宿泊してみてはいかがでしょう。

ホテル龍名館東京

住所:東京都中央区八重洲1-3-22

電話:03-3271-0971

交通:東京メトロ「日本橋駅」A3出口から徒歩約1分、「JR東京駅」「大手町駅」から徒歩約3分

HP:https://www.ryumeikan-tokyo.jp/

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