【新型コロナ】軽症向け施設滞在の療養者死亡 基礎疾患なし、神奈川県が対応検証へ

新型コロナの宿泊療養施設で療養者が死亡した事案について発表する神奈川県幹部=12日午前0時すぎ、県庁

 神奈川県は12日未明、新型コロナウイルスに感染し、軽症者として県の宿泊療養施設に滞在していた50代男性が死亡したと発表した。男性に基礎疾患はなく、死因は不明という。県内の宿泊療養施設で死亡したケースは初めてで、県は死因の特定とともに対応の検証を進めるとしている。

 県によると、11日午後7時55分ごろ、施設の看護師らが男性の部屋を確認したところ、ベッドにあおむけで心肺停止状態の男性を発見。救急搬送された医療機関で同9時ごろ、死亡が確認された。

 同施設は軽症者や無症状者を受け入れており、療養者には1日2回、無料通信アプリ「LINE」を使って健康観察を実施している。

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