カブス・ホイヤー編成本部長「外野手の補強が最優先」

カブスの40人枠には現在、外野手がジェイソン・ヘイワードとイアン・ハップの2人しかいない。シーズン終了後にキャメロン・メイビンとビリー・ハミルトンがフリーエージェントとなり、カイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.の2人が先日ノンテンダーFAとなったからだ。これを受けてジェッド・ホイヤー編成本部長は「外野手の人数のことは把握している。我々が最優先に考えていることだよ」と外野手の補強を今オフの最優先事項の1つに挙げた。

今季のカブスは、左翼シュワーバー、中堅ハップ、右翼ヘイワードが基本の布陣となっていたが、来季のハップのポジションは流動的だ。ホイヤーは「イアンが中堅を守ることについては満足している」とする一方、「もし生粋の中堅手を獲得した場合、イアンは平均以上の守備力を持つ左翼手になれるだろう。それを実行する可能性は十分にあるよ」とも語り、新たに中堅手を獲得してハップを左翼へ移す可能性を示唆した。

今オフのフリーエージェント市場では、ジョージ・スプリンガーとジャッキー・ブラッドリーJr.が中堅手の「トップ2」だが、カブスが年俸総額の削減に動いていることを考えると、この2選手の獲得が検討される可能性は極めて低い。より安価で獲得でき、なおかつレギュラーとしてある程度の活躍を期待できる選手が獲得候補となるだろう。

なお、ホイヤーは来季がメジャー3年目となる有望株のニコ・ホーナーを正中堅手として起用することは否定している。今季は二塁と遊撃を中心に、三塁、左翼、中堅と合計5ポジションを守ったが、ホイヤーは来季もホーナーをユーティリティとして起用することを示唆しつつも「メインは内野だと考えている」と発言。外野のレギュラーの休養日などに中堅を守る機会はあるかもしれないが、ホーナーが外野のレギュラーとして起用されることはなさそうだ。

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