全国高校生料理コンクール 平戸高生が優秀賞 地元産食材で工夫

全国高校生料理コンテスト優秀賞を受けた島田さん=平戸高

 第51回全国高校生料理コンクールで長崎県立平戸高3年、島田香朋さん(18)の創作レシピ「平戸あごだしケークサレ」が最高賞に次ぐ優秀賞を獲得した。個人賞は九州・沖縄地区で島田さんだけ。長崎県平戸市草積町の同校で賞状の伝達式があった。
 全国高校家庭クラブ連盟(FHJ)主催、日清製粉グループ協賛。今夏、旬の食材や地域の食材と小麦粉を組み合わせた創作レシピを募った。全国248校から8千点弱の応募があり、書類選考と審査員による試食の2段階で審査した。
 島田さんは、野菜やベーコンなどが入るフランスの甘くないケーキ「ケークサレ」をアレンジした。1年生の時、家庭クラブ活動で作ったことがあり、平戸産の食材で工夫を凝らした。生地にアゴ(トビウオ)だしを混ぜ、シイタケやカボチャなど煮込んだ平戸産野菜、チーズなどを入れた。受賞について島田さんは「平戸ではアゴがよく食卓に出る。シイタケの煮物が大好きで組み合わせたら斬新なものになると思った。料理は子どものころから好き。賞をもらうことになり驚いた」と話した。
 同校は生徒に公募コンクールなどへの挑戦を勧めている。同コンクールへの応募は初めてで、島田さんを含めて14点を出品した。同校家庭科担当の松尾ユカリ教諭も指導者奨励賞を受けた。松尾教諭は「食物検定1級取得を目標にした指導に応えてくれている」と教え子をたたえた。

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