車をひっくり返し…「コザ暴動再現企画」 学生たちが追体験するアートパフォーマンス【動画付き】

 コザ騒動から20日で50年を迎えるのを前に、琉球新報社1階広場あじま~るで12日、「コザ暴動再現企画」として軍警察のパトカーを模した廃自動車をひっくり返すアートパフォーマンスが実施された。当時コザ騒動の現場にいた男性や琉球大学の学生らが参加、50年前を振り返り、追体験した。

 コザ騒動の現場にいた根保清次さん(70)は「米軍の事件や事故が日常茶飯事で人権が軽んじられていた。許さんと思っていた気持ちがあの時、みんな爆発した」と当時を振り返った。

 琉球大4年の前原洸大さん(22)は「反米だけの暴動ではなく、いろいろな人が関わり、うちなーんちゅは怒る時は怒るよ、という出来事だった」と語った。

 当時の現場の音声や肉声も流され、音楽家の喜納昌吉さんの歌と演奏も披露された。展示は13日まで。

 13日午後1時~4時半は、琉球新報ホールで、コザ騒動50年を問うシンポジウム(主催・芸術祭実行委員会、琉球新報社)を開催する。入場無料、申し込み不要。

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