【MLB】菅野智之は4年62億円でRソックス? 米メディアが松坂と比較「異なるダイスケ」

巨人・菅野智之とレッドソックスに所属していた松坂大輔【写真:読売巨人軍提供、Getty Images】

ボストンのラジオ局「4年契約で1年あたり15.6億円から16.4億あたりか」

巨人からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す菅野智之投手。レッドソックスの地元メディアは17、18年の沢村賞右腕の獲得へ盛り上がりを見せている。

菅野獲りを進言したのは、ボストンのラジオ局「98.5 ザ・スポーツ・ハブ」だった。同ラジオ局に所属するアレックス・バース氏、マット・マッカーシー氏が“討論会”を実施。「これは異なるダイスケだ」と、かつてレッドソックスで活躍した松坂大輔投手を想起したバース氏は、契約年数や年俸などを踏み込んで予想した。

「スガノに関して興味深いことは、彼が31歳であることだ。そして多くの人が彼がプロ2年目の2014年に肘の問題を抱えていたことを懸念している。そのため、彼の価格は他の同等の選手と比べて安くなるだろう。4年契約になるだろうと見られており、4年契約で1年あたり1500~1600万ドル(約15億6000万~16億6400万円)あたりだと見られている。ポスティング料も含めて総額7100万ドル(約73億8500万円)ぐらいだ」

バース氏の4年6000万ドル(約62億4100万円)超の契約予想にマッカーシー氏も「悪くないね」と同調。さらにバース氏はレッドソックスに日本人投手が活躍できる“土壌”があることを指摘。討論会は一気に盛り上がった。

「レッドソックスには日本人投手の素晴らしい歴史がある」

バース氏「これは重要なことだが、レッドソックスには日本人投手の素晴らしい歴史がある。ずっと振り返ればノモからダイスケ、タザワ、それからコウジ、オカジマもだ。2007年から2016年まで、毎年ロースターの中に日本人投手がいた。だから、球団は彼をどうやって適応させ、どうやって迎えたらいいか分かっている。入札でわずかに競り負けたとしても、この大きな強みで勝負できる。ダイスケの時とは(ポスティングシステムの)状況が違うんだ」

マッカーシー氏「ダイスケのときは『エースだ』として獲得したが、アメリカナイズさせようというアプローチの失敗もあり、エースにはなれなかった。しかしスガノの場合、スカウトは『ローテ中盤の投手だ』と言っている。そしてそれはレッドソックスが求めているものだ。(16年サイ・ヤング賞の)リック・ポーセロを再獲得するようなもので、ポーセロを引き戻すならもっとお金がかかるだろう。スガノはポーセロになれるかもしれない。そう考えると、これは私にとってより良いアプローチに思える」

討論会では17年WBCで活躍したことや沢村賞2度受賞したこと、さらに投球スタイルについても「非常に素晴らしいスライダーやシンカー、カーブボールなどで球速に頼らない投球ができている」(バース氏)などと高く評価されている。討論会の最後には両者とも「私なら獲得に乗り出す」と声をそろえた。18年にワールドシリーズ制覇も今季は地区最下位に沈んだレッドソックス。地元メディアでは確実にSUGANO獲得への期待が高まっている。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2