「女剣劇」で活躍した俳優の浅香光代さんが13日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。92歳だった。テレビにも積極的に出演し“ミッチー”の愛称で親しまれた浅香さんの軌跡を写真で振り返る。(47NEWS編集部)
東京・神田の生まれ。映画俳優だった浅香新八郎らの一座に子役として入り、演劇の世界に足を踏み入れた。子役として舞台に立った後、女剣劇に転向し、新たな一座を旗揚げ。浅草を中心に活動し、1950年代後半からの女剣劇全盛時代に人気を集めた。
女剣劇が衰退に向かうと俳優として舞台、映画、テレビに進出。バラエティー番組に多く出演して“ミッチー”の愛称で親しまれた。
1997年には66歳で初めてのレコードを出した。役者ならではの「浅香節」を威勢良く聞かせた。
故野村沙知代さんの言動を批判して論戦を繰り広げた「ミッチー・サッチー騒動」は、ワイドショーなどで大きな注目を集めた。
浅草でのトークショーやイベントでも活躍した。
「芸人には年齢がないから、目をつぶるまで舞台に立っていたいね」と話していた。2009年には旭日双光章を受章した。