舞台、テレビで活躍 浅香光代さん亡くなる 【写真特集】

 「女剣劇」で活躍した俳優の浅香光代さんが13日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。92歳だった。テレビにも積極的に出演し“ミッチー”の愛称で親しまれた浅香さんの軌跡を写真で振り返る。(47NEWS編集部)

2007年3月撮影

 東京・神田の生まれ。映画俳優だった浅香新八郎らの一座に子役として入り、演劇の世界に足を踏み入れた。子役として舞台に立った後、女剣劇に転向し、新たな一座を旗揚げ。浅草を中心に活動し、1950年代後半からの女剣劇全盛時代に人気を集めた。

1952年2月、東京・新橋演舞場

 女剣劇が衰退に向かうと俳優として舞台、映画、テレビに進出。バラエティー番組に多く出演して“ミッチー”の愛称で親しまれた。

 1997年には66歳で初めてのレコードを出した。役者ならではの「浅香節」を威勢良く聞かせた。

66歳で初めてCDを出した=1997年10月

 故野村沙知代さんの言動を批判して論戦を繰り広げた「ミッチー・サッチー騒動」は、ワイドショーなどで大きな注目を集めた。

 野村沙知代さんの不起訴処分について「納得いかない」と話した=99年10月

 浅草でのトークショーやイベントでも活躍した。

逃げ遅れ役の男性(中央)をはしご車で救助する浅草消防署一日署長の浅香光代さん(左)。後方は浅草寺の雷門=2009年11月
舞台で見えを切る=2010年4月、銀座・博品館
舞台「権八・小紫」で見えを切る=2010年4月、銀座・博品館

 「芸人には年齢がないから、目をつぶるまで舞台に立っていたいね」と話していた。2009年には旭日双光章を受章した。

「私の芸能人生は幸せだったと思います。でも(劇場に)お客をいっぱいにするために苦労もしました」と語る浅香光代さん=2018年1月

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