巨人移籍の井納の穴をどう埋める? DeNA“ポスト井納”を期待したい若手投手は…

DeNA・坂本裕哉(左)と京山将弥【写真:津高良和、荒川祐史】

開幕から先発ローテを守った井納が巨人へFA移籍

DeNAから国内フリーエージェント権を行使した井納翔一投手の巨人への移籍が決まった。三浦大輔監督の就任1年目となる来季は、今季開幕から先発ローテを守った通算50勝右腕を欠いた船出となる。

ただ、近年、ドラフトで獲得した若手投手たちが頭角を表しており、まだまだ期待の若手選手が多い。そこで“ポスト井納”として期待したい来季のブレーク候補をピックアップしていきたい。

○坂本裕哉

2019年ドラフト2位でDeNA入り。ルーキーイヤーの今季はキャンプで1軍に抜擢されると、オープン戦で結果を残し、6月25日の中日戦(横浜)で1軍デビューした。6回1安打無失点の好投でリーグ新人白星一番乗り。故障から復帰した9月8日の1軍再昇格後は先発ローテーションの一角を務めた。今季は10試合登板、4勝1敗、防御率5.67。来季は1年間ローテを守り、飛躍が期待される。

○京山将弥

2016年ドラフト4位でDeNA入りした。今季は開幕から2軍調整が続き、9月6日の広島戦(マツダ)で今季初登板。5回6安打5失点だったが、味方の援護もあって2年ぶりの勝利を挙げた。10月23日の広島戦(横浜)では5回2死まで無安打投球。6回2安打無失点で2勝目を挙げた。今季1軍では6試合登板(5先発)で2勝1敗、防御率4.66。高卒5年目の来季は2年ぶりの開幕ローテ入りが期待される。

阪口は今季イースタン・リーグの勝率1位、育成の宮城は5勝で最多勝利に

○阪口皓亮

2017年ドラフト3位でDeNA入り。昨季1軍デビューを果たして3試合に登板した。今季初登板となった8月22日の中日戦(ナゴヤD)では5回10安打4失点。同30日のヤクルト戦(横浜)は2回5安打5失点で2連敗を喫した。11月1日の阪神戦(横浜)で5回7安打1失点と好投したものの、勝ち星はつかめず。一方で2軍ではチーム2位タイの4勝を挙げ、イースタン・リーグ2位の防御率2.07をマークし、勝率.800は同1位だった。

○中川虎大

2017年育成ドラフト1巡目で入団。昨年7月に支配下選手となり、1軍デビューも果たした。昨季はイースタン・リーグでリーグ唯一の2桁勝利となる11勝をあげ、防御率2.25をマーク。イースタン2冠に輝いた。今季は7月4日のヤクルト戦(神宮)で初登板したものの、3回2安打4失点。1軍では3試合に登板して0勝1敗、防御率7.11と結果を出せなかった。高卒4年目の躍動を期待したいところだ。

○宮城滝太

2018年の育成ドラフト1巡目で入団した20歳の右腕。今季はBCリーグの神奈川に派遣されていながらも、一時的に復帰していた1か月半ほどの間にイースタン・リーグでトップタイとなる5勝をマーク。育成選手ながら、同3位となる防御率3.09を記録して支配下入りへアピールした。

今秋のドラフト1位では即戦力の入江大生(明大)を獲得。エース今永昇太ら故障者が出た今季は平良拳太郎、大貫晋一らが先発ローテで台頭しており、井納がライバル球団へ移籍しても、その穴埋めを期待できるだけの若手は多くいる。(Full-Count編集部)

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