佐世保散弾銃乱射事件から13年 犠牲者2人を追悼

 8人が死傷した長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件は14日、発生から13年を迎え、現場となった同市名切町のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」では、犠牲となった水泳の女性インストラクター=当時(26)=と漁網製造業の男性=当時(36)=を従業員が追悼した。
 運営するルネサンス(東京)によると、朝礼で従業員約20人が1分間黙とう。遺族や当時を知る関係者に配慮し、事件を想起させる献花台は今年も設置しなかった。ルネサンスは事件発生日に毎年、防犯カメラや非常ボタンの作動確認などを実施している。
 事件は2007年12月14日夜、同クラブに男=当時(37)=が侵入し散弾銃を乱射。2人が死亡し、小学生の女児を含む6人が負傷した。男は15日朝、市内の教会敷地内で散弾銃を使って自殺した。

© 株式会社長崎新聞社