エイチ・アイ・エス、旅行事業の営業拠点を大幅削減

エイチ・アイ・エス(HIS)は、国内と海外の拠点数を大幅に削減する。

2019年第4四半期には259店舗あった拠点数を、2020年第4四半期(2020年8月〜10月)に212店舗に削減し、さらに2021年第1四半期中に154店舗に大きく減らす。

海外旅行にかかわる経営資源を国内旅行に配置し、国内旅行の売上高は2020年度と比べ、2021年度には3倍、2023年度には4倍にまで大きく成長させたい考え。仕入れ強化によってパッケージ商品の在庫を拡充するほか、国内ダイナミックパッケージやホテルサイトの強化、ピーク時期を見据えたチャーター事業の準備などに取り組む。

新規事業や成長領域への人員配置、他の業種セグメントへの異動も進める。2021年度には入社数の減少と退職者数の増加により、610名の従業員の削減を見込む。

集客のメインチャネルを店舗からオンラインに転換し、店舗や電話、ウェブサイト、ビデオチャットに自宅やオフィス、店舗などからアクセスできるようにする取り組みを進め、2021年1月よりテストを開始する。

また、海外の店舗も2019年度の270店舗から、2020年度には218店舗、2021年度には175店舗に減らし、人員もレイオフによって、2019年度の6,944名から、2021年度には4,700名に圧縮する。

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