デイトナ24時間:AFコルセ、イタリアGT王者とワークスドライバーを起用しGTDクラス参戦へ

 フェラーリのセミワークスチームとして活動するAFコルセは、2020年シーズンのイタリアGTスプリントチャンピオンとワークスドライバーのラインアップで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2021年開幕戦デイトナ24時間(ロレックス24)に参戦する。

 年明けの1月27~31日にフロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる伝統の1戦に向け、フェラーリのGT部隊であるAFコルセは、IMSAシリーズのGTデイトナ(GTD)クラスに『フェラーリ488 GT3 Evo』を投入することを確認した。

 このGT3マシンに乗り込むマッテオ・クレッソーニとシモン・マンは、今年のイタリアGTスプリント選手権でプロ/アマクラス王者となったチャンピオンコンビだ。

 デイトナではフェラーリワークスドライバーのニクラス・ニールセンと、ダニエル・セラが合流。都合4名のドライバーラインアップで1月30日から31日にかけて行われる24時間レースに臨む。

 アマト・フェラーリが運営するチームは2015年に自チームの名でデイトナにエントリーし、マット・グリフィン、ミケール・ルゴロ、ルイ・アグアス、パシン・ラソーラスがドライブする『フェラーリ458イタリアGT3』でGTDクラス4位入賞を果たした。

 以後、AFコルセはSMPレーシングやスピリット・オブ・レース(SoR)のバナーの下で走るクルマを含め、フェラーリのGTカーを走らせるエントラントのサポートを行ってきた。

 そんなAFコルセから2019/2020年シーズンのWEC世界耐久選手権に参戦し、LM-GTEアマクラスのタイトルを獲得したニールセンは来月のレースが自身初のロレックス24参戦となる。

 一方、チームメイトとなるセラは複数回の出場経験を持ち、クレッソーニも2016年大会でシモンの父、ピーター・マンとSoRのマシンをシェアしている。また、クレッソーニと(シモン・)マン、ニールセンの3名は2018年のイタリアGTエンデュランス選手権においてフェラーリ488 GT3を共同でドライブしている。

2020イタリアGTスプリントチャンピオンシップのプロ/アマクラス王者となったシモン・マン(左)とマッテオ・クレッソーニ(右)
イタリアGT選手権を戦うAFコルセの21号車フェラーリ488 GT3 Evo

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