マリナーズがブルペン補強 レンジャーズからモンテロ獲得

マリナーズは日本時間12月16日、レンジャーズとのトレードが成立したことを発表し、17歳のホゼ・コルニエルと後日指名選手1名との交換でラファエル・モンテロを獲得した。モンテロは今季、右肘を痛めて故障者リストで開幕を迎えたものの、8月上旬の戦列復帰後はクローザーを務め、メジャー初セーブを含む8セーブを記録。8度のセーブ機会を全て成功させ、セーブ成功率は100%だった。新天地のマリナーズでもクローザーの有力候補の1人となりそうだ。

現在30歳のモンテロは2014年開幕前のプロスペクト・ランキングで全体トップ100にランクインするほどの有望株だったが、故障の影響もあって先発投手としては大成できず、メッツでプレーした4年間(2014~17年)は58試合(うち30先発)に登板して6勝16敗、防御率5.38に終わった。2018年はトミー・ジョン手術で全休し、同年オフにFAとなってレンジャーズとマイナー契約。2019年7月に2年ぶりのメジャー復帰を果たすと、22試合に登板して2勝0敗、7ホールド、防御率2.48と好投し、ブルペンの主力と見なされるようになった。

今季は17試合に登板して17回2/3を投げ、0勝1敗8セーブ、防御率4.08、19奪三振を記録。平均95マイル前後のファストボール(フォーシームとシンカー)にチェンジアップとスライダーを交えるピッチングで相手打者を打率.190に封じ込めた。ジェリー・ディポートGMはモンテロについて「彼はフルタイムのリリーバーに転向したあと、力強いピッチングと質の高いパフォーマンスを続けている。我々のブルペンの力になってくれるだろう」と語り、その活躍に期待を寄せている。

レンジャーズへ移籍するコルニエルはドミニカ共和国出身の17歳の右腕で、2019年7月にマリナーズと契約。今季は母国のサマー・リーグに配属されていたが、マイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、まだプロとしての出場経験はない。残りの交換要員1名は後日発表される。

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