壱岐の物産 長崎駅で販売 新観光列車「36ぷらす3」乗客に

壱岐の物産を買い求める「36ぷらす3」の乗客ら=長崎市、JR長崎駅

 JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」の到着に合わせ、JA壱岐市が7、14日、長崎市尾上町のJR長崎駅に特設コーナーを設け特産品を販売した。「36ぷらす3」は10月に運行を開始した九州周遊列車で、九州7県を巡る5ルートがある。長崎-福岡ルートは月曜日に運行。博多から長崎に午後3時半すぎに到着、約2時間後に博多へ折り返す。JR九州によると、停車する各駅では、現地の特産品を売り込むコーナーが設けられていることが多いという。
 JR長崎駅は3月に現在の駅舎に移転後、駅舎内のにぎわい創出を模索していたが、新型コロナウイルス禍で催しができていなかった。今回は乗客に、県の特長の島をPRしようと、農林中央金庫長崎支店の紹介で、JA壱岐市が特設コーナーを設置。改札口の外で壱岐牛や米、ゆずごしょうなどを販売した。
 長崎ルートの年内運行最終日だった14日は、列車が到着すると、関係者が乗客に壱岐の観光パンフレットなどを配って宣伝。福岡市から家族と訪れた女性は「滞在時間が短いので、名物が売っていたら、つい見て買っちゃう」、夫と博多からの列車旅を楽しんだという長崎市の主婦(57)は「肥前浜(佐賀県鹿島市)では酒の紹介やおもてなしがあった。長崎でももっとやった方がいい」と話した。

 


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