新消防団員は女子高生 茅ケ崎の金子さん、ファイヤーレディース入団「地域に貢献したい」

茅ケ崎市初の高校生消防団員となった金子さん=茅ケ崎市

 茅ケ崎市消防団に同市在住の高校3年生金子怜以さん(18)が入団した。同市初の高校生消防団員で、女性のみで構成する第22分団(通称ファイヤーレディース)に所属した。

 県内の私立高校に通う金子さんは、同市のホームページ(HP)でファイヤーレディースの活躍などを知り、地域防災を担う消防団に関心を持っていたという。今年4月に入団資格の18歳になり、満を持して6月1日付で入団した。

 ファイヤーレディースは2010年4月に発足。女性団員が子育てや家事、仕事をしながら訓練を重ね、防火広報、移動式ホース格納箱の取り扱い指導、消防団のPR活動に携わっている。金子さんが加わり総勢17人になった。

 新型コロナウイルスの影響でファイヤーレディースが参加する市のイベントが中止になっているが、金子さんは消防団の活動について先輩から新人教育を受けながら、「大規模災害時に少しでも地域に貢献したい」と使命感を高めている。

 地震や風水害など大規模災害が多発する一方、消防団員は就労形態の変化や少子高齢化の進展を背景に全国的に減少傾向にある。このため、同市消防本部は昨年11月から、簡易にいつでも入団の申し込みができる電子申請を開始。金子さんも市HPから申請した。

 同市消防本部は「電子申請による入団はこれまで8人に上る。金子さんのような若い人が入団したことは大きな成果」としている。

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