ひぐち跡地でアートライブ 励ましに感謝「未来へ一歩」

 10月の火災で長崎市岩川町の「割烹(かっぽう)ひぐち浦上本店」などを閉店したひぐちグループ(同市)は19、20の両日、同店などの跡地で、アーティストや市民が工事現場の壁面を飾る絵を描くアートライブを開く。同グループによると、県内外から多くの励ましが届き「楽しさを感じられるイベントを通して感謝を伝え、未来へ一歩を踏み出す姿を感じてもらいたい」としている。
 火災は10月17日に発生。店舗2棟が全焼、民家1棟が半焼した。火事の影響で、同グループでは割烹店とパチンコ店2店が閉店。県内外から会員制交流サイト(SNS)などで「頑張って」「また戻ってきて」などの激励メッセージが寄せられたという。
 参加アーティストは、佐賀県基山町の障害者就労支援施設「PICFA」の6人。絵画のほか企業の商品ラベルなども手掛けている。ひぐちグループは今秋創業70周年を迎えたことを機に来年1月1日から企業ロゴを刷新。その制作を依頼したことが縁で招いた。
 アートライブは両日午前10時~午後5時、跡地工事現場を囲む壁の外側に、ペンキなどを使って自由に描く。飛び入り歓迎。同グループの新しいロゴのほかPICFAの作品も展示される。雨の場合は中断、中止の可能性もある。同グループ(電095.827.1166)。


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