エンゼルスが救援左腕・クラウディオを獲得 1年112.5万ドル

エンゼルスは日本時間12月17日、ブリュワーズからノンテンダーFAとなっていた救援左腕アレックス・クラウディオと年俸112万5000ドルの1年契約を結んだことを発表した。現在28歳のクラウディオは直近4シーズンで239試合に登板しており、これはメジャー全体で3位の数字。2019年にはメジャー最多の83試合に登板したが、これは1971年のケン・サンダースと並んでブリュワーズのシーズン球団記録となっている。

エンゼルスは今オフ、すでにレッズからトレードでライセル・イグレシアス、ルール5ドラフトでアストロズからホゼ・アルベルト・リベラを獲得しており、ブルペンの補強はクラウディオが3人目となる。今季はブリュワーズで20試合に登板して19回を投げ、0勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率4.26、15奪三振を記録。メジャー7年間で311試合に登板し、15勝8敗13セーブ、50ホールド、防御率3.44をマークしている。

ペリー・ミナシアンGMは「質の高い左腕を獲得することは重要だ。特にウチの本拠地は右翼が狭いからね」とクラウディオ獲得の理由を説明。「彼は頑丈さと様々な役割をこなす柔軟さを持ち合わせているし、複数のイニングを投げることもできる。(左腕だけど)右打者も抑えることができる」と新戦力左腕のことを高く評価している。ただし、通算成績を見ると左打者を打率.202、OPS.556に抑えているのに対し、右打者には打率.305、OPS.798とよく打たれている。

エンゼルスのブルペンからはハンセル・ロブレス、キーナン・ミドルトン、マット・アンドリース、ジャスティン・アンダーソン、ホビー・ミルナー、ジェイコブ・バーンズ、ノエ・ラミレスと多くの投手が退団しており、すでに3人を補強しているとはいえ、まだ十分とは言えない状況。ミナシアンは補強ポイントである先発投手や捕手とともに、今後もブルペンの補強を模索していくことになりそうだ。

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