空陸一体で「あおり」監視 長崎、佐賀県警が合同作戦

取り締まりに出発する長崎、佐賀両県警の車両=東彼杵町、大村湾パーキングエリア

 「あおり運転」(妨害運転)など危険性の高い違反に対処するため長崎県警は16日、地上と上空から取り締まる「キャッチアイ作戦」を長崎自動車道で佐賀県警と合同で実施した。
 年末の交通安全県民運動(24日まで)の一環。2018年4月から随時、取り組んでいる。今年6月、妨害運転を厳罰化した改正道交法が施行。長崎県警高速隊によると、高速道路と長崎バイパスなど指定自動車専用道路では今年、妨害運転に関する通報が11月末までに41件あった。うち32件は車間距離に関するもの。摘発はなかった。
 東彼東彼杵町瀬戸郷の大村湾パーキングエリアで出発式があり、長崎県警高速隊の野中研治隊長は「空陸一体となって、妨害運転など悪質・危険な運転者への厳正な取り締まりをお願いしたい」と述べた。上空から佐賀県警のヘリ「かささぎ」が監視。大村インターチェンジ(IC)-武雄北方ICで約1時間実施し、速度超過で指導・警告が1件あった。妨害運転は確認されなかった。


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