新潟県が大雪に関する警戒本部会議を開催

17日に開かれた大雪に関する警戒本部会議

新潟県は17日午前、大雪に関する警戒本部会議を開催した。会議には県の関係課、県教育庁、県警、北陸地方整備局、NEXCO東日本、東北電力、自衛隊が参加し、今後の気象見込み、被害状況などについて情報共有を行なった。

14日に降り始めた雪は、湯沢で16日4時までの24時間降雪量が113cmと観測史上1位を更新するなど、山沿いを中心に県内各地で大雪となっている。

雪は18日に一旦小康状態となるが、19日は中越と上越の山沿いを中心に、今回ほどの大雪にならない見通しだが注意報級の大雪となる見込みという。

一方、大雪に関する人的被害については、16日12時現在、雪による人的被害は9名(重傷者7、軽傷者2)となっていたが、その後新たに妙高市で住民が屋根から転落し、10名となったという。

高速道路については、関越道(東京方面)塩沢石打SA付近(滞留車数百台)、関越道(新潟方面)湯沢IC付近(滞留車数百台)、上信越道(東京方面)中郷IC付近く(滞留車はなくなり現在はスタック車両6台のみ)の3箇所で渋滞があり、通行止めとなっている。なお現在、車の排除作業を行っていて今夜までに通行止めは解消される見通しだが、長らく車内に閉じ込められている人もいることから、現在、炊き出しの準備を進めているほか、ガソリン切れについても対応していくという。

また一般道では、国道17号で渋滞が発生しているほか、県管理道路でも13箇所で通行止めが発生した(うち8箇所は規制解除済み)。

配布資料より

停電については17日10時現在、雪の重みで樹木や竹が電線に接触したことなどにより延べ1万5,000戸で停電が発生したが、17日10時現在では200戸が停電しているという。

公共交通については、JR上越線(長岡〜水上)が終日運休となっているほか、佐渡汽船のジェットフォイル、粟島汽船が欠航となっている。

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