IMSA:コルベット・レーシングを運営するプラット&ミラーが118億円で売却

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTル・マン(GTLM)クラスで活躍するコルベット・レーシングの運営会社プラット・アンド・ミラーが、オシュコシュ・コーポレーションに1億1500万ドル(約118億円)で売却された。

“ミッション・クリティカルな車両と必要不可欠な装備”の製造開発を専門とする自動車・軍事防衛関連企業であるオシュコシュ・コーポレーションは12月16日、モータースポーツやアメリカ国防省プロジェクトを含むエンジニアリング会社の買収を発表した。

 オシュコシュの発表によると、プラット・アンド・ミラーはその名称とチームメンバー、施設、ブランドを維持するという。Sportscar365はこのなかにコルベット・レーシングを含むすべてのモータースポーツプログラムが含まれていることを理解している。

 1989年にゲイリー・プラットとジム・ミラーによってミシガン州ニューハドソンに設立された同社は、人工知能やロボット工学、自立型および接続システム、自動車や軍事分野の電動化など最新鋭のエンジニアリング能力を持つことで知られる。

「プラット・アンド・ミラーのチームがオシュコシュ・コーポレーションに加わることを楽しみにしている」と語るのは、オシュコシュ・コーポレーションのジョン・ファイファー社長兼最高執行責任者(COO)だ。

「プラット・アンド・ミラーが持つエンジニアリングの専門知識とオシュコシュの革新性および運用上の強みを組み合わせることで、顧客により良いサービスを提供し、当社のさらなる成長に向けて貢献できると確信している」

 プラットは、1998年にコルベット・レーシングが設立されて以来、レース運営の中心的存在として活躍してきた。

 プラット・アンド・ミラーの最高経営責任者であるマット・キャロルは、次のように述べた。

「プラット・ミラーのモータースポーツの伝統は、スピードと敏捷性の文化を生み出し、我々の成功を決定づけてきた。オシュコシュは今日、顧客が直面しているもっとも重要な課題のいくつかにその考え方を適用するための理想的なパートナーだ」

「我々はともに10年にわたるパートナーシップを発展させ、新たなビジネスチャンスのパイプラインを拡大していくことを期待している。互いに学び合い、市場をリードする製品をお客さまに提供するために革新を続けていくことを楽しみにしている」

 この取引は2021年の第1四半期に完了する予定であり、通常の取引条件が適用される。

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で活躍するシボレー・コルベットC8.R

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