「ナイルパーチの女子会」に淵上泰史、篠原篤、小池里奈、田村心、森矢カンナが出演

水川あさみと山田真歩が共演し、BSテレ東で2021年1月30日にスタートする「ナイルパーチの女子会」(土曜午後9:00)に淵上泰史、篠原篤、小池里奈、田村心、森矢カンナが出演することが発表された。

本作は「第28回山本周五郎賞」「第3回高校生直木賞」を受賞した、柚木麻子氏による同名小説が原作。SNS全盛の時代を背景に、女性同士の友情を鮮烈に描く衝撃作で、水川は大手総合商社に勤め、男性と肩を並べて活躍しているキャリアウーマン・志村栄利子を、栄利子が心酔しているSNS日記「おひょうのダメ奥さん日記」の作者・丸尾翔子を山田が演じる。ナイルパーチとは、スズキ目アカメ科アカメ属の肉食魚。一つの生態系を壊してしまうほどの凶暴性を持つ、要注意外来生物だ。

栄利子の同期・杉下康行を淵上泰史、栄利子の会社で派遣社員をしている高杉真織を小池里奈、翔子の夫・丸尾賢介を篠原篤、翔子の行きつけのカフェの店員・橋本弘毅を田村心が演じ、栄利子の過去と深い関わりのある、かつての親友・小笠原圭子に森矢カンナが扮(ふん)する。

淵上は「初めて脚本を読んだ時、とても疲れました。それだけパワーバランスが不安定な内容です。杉下の本質的な部分をじんわりと、この作品に落とし込めたらと思っております。水川さんとは今回初めてなのですが、とても気さくでよく笑い、おちゃめでとてもかわいらしい方です。これ以上バラしてしまうとツッコまれそうなので、このへんにしておきます。とにかく楽しんで見ていただけたらと思います」と語る。

小池は「原作を読んで、人間誰しもがハッとさせられるような、内面をとことんえぐるような生々しい内容に夢中になってしまいました」と明かし、「真織はある意味とても冷静で強く、かっこいい部分もあって、栄利子と時間を共にする中でそういった感情を育んでいけたらと思っています。この作品は、女性だけではなくすべての方々に突き刺さるような作品だと思います。誰もが不安だったり共感だったり承認欲求だったり日々さまざまな感情と闘っていると思います。こんなご時世ですが、この作品を通して何か考え直すきっかけや勇気を与えられたらうれしいです」とアピール。

篠原は「新しい世界に可能性を感じていく翔子と、どこか抜けている賢介、そんな夫婦のオリジナルな幸せを楽しんでもらえたら幸いです。とコメントしようかと思ったのですが、カップルなんてどこもオリジナルで、だから夫婦になったり日常の細やかなことに幸せに感じるんだよな、と演じた僕は思いました。そんな2人にほっこりしていただけたら幸いです。女性はもちろんのこと男性諸君、必見です! 女性同士の世界はわれわれの知らないことばかりでした! 水川さん演じる主人公、栄利子と翔子のシーンに少しだけご一緒させていただきましたが、ほとんどサスペンスです! いや、ぜひぜひ笑って時々泣いて楽しんでください!」とコメント。

また、田村は「自分は幼い頃からテレビドラマを見るのが大好きで、憧れていたので今作に参加させていただけることをうれしく思っています」と喜び、「出演させていただくにあたり、原作を読ませていただきました。人間関係において誰もが感じたことのある、もしくは無意識のうちに感じている嫉妬や共感という人間の繊細な部分がとてもリアルに描かれている作品でした。そんな作品がどう映像化されるのか自分自身とても楽しみです。皆さんの毎週の楽しみになればいいなと思っています」と期待に胸を膨らませる。

そして、「こんなに読んだ後にグッタリと疲労感がある⼩説と初めて出合いました!(笑)。胸の中にしまっておいた、なんならちょっと強めにかけていた鍵を開けられて久しぶりに再会した感情に胸がぞみぞみしたり、でもクスッと笑えたり。読む⼿が⽌まらなくなり⼀気に読みました。これを映像にするとどんな空気のドラマが出来上がるんだろうと。とても楽しみになりました」と高揚感を伝える森矢は、「主演の⽔川さんの『とにかくいいものを作ろう、いい現場作りをしよう』という気持ちが流れている、とても居⼼地のいい現場です。あと、同じ時間に終わると⽔川⾞に乗って帰れるという特権もついてくるのでとても楽です!」と撮影現場の雰囲気のよさにも言及。

演じる役柄についても、森矢は「私が演じるのは、なーんもしないでただ⽔槽の中でぷかぷかと漂っている⿂のような圭⼦。なので撮影中はふわ〜っと気持ちがいいです。ですが本当の⼼の中には消せないトラウマが⼼にぐるぐると巻きついている。そんな圭⼦が私はいとおしい」と愛着を抱き、「何かのきっかけで蟻地獄に入ってしまって、でもそこにいる時間が⻑すぎて蟻地獄に⼊っていることも忘れてそこに住み続ける。でも何かのきっかけでそれに気付いて執着を⼿放した時、⼈は⾒える世界が変わって今までの⾃分が滑稽に思えたりするんだなぁと。そんな誰もがきっと味わったことがあるだろう感覚を、登場人物⼀⼈⼀⼈がセリフにのせて、集まったすてきなスタッフが映像にのせて、届けます。少しヒヤッとするかもしれないので暖かくしてご覧ください」と手応え十分の様子を見せ、メッセージを寄せている。

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