メッツがアレナード獲得に動く? トレード成立は期待薄か

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メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは日本時間12月17日、「ナショナル・リーグの金満球団」がノーラン・アレナード(ロッキーズ)の獲得に動く可能性について報じた。その球団はドジャースではない。モロシによると、ジョージ・スプリンガーの獲得に注力していると見られるメッツがアレナード争奪戦においてドジャースよりも優位なポジションに立っているという。モロシが指摘する通り、メッツはアレナード獲得に動くのだろうか。

関係者によると、メッツとロッキーズは今オフ、連絡を取り合ってはいるものの、トレードについて具体的に話し合いを行っている様子はないという。メッツはジャレッド・ポーターが先日、ゼネラルマネージャーに就任したばかり。ポーターがメッツのチーム状況を把握し、補強に向けて本格的に動き始めるまでにはもう少し時間が必要と見られている。

モロシは「ロッキーズがゴールドグラブ賞8度の三塁手を放出することを決めた場合、トレード相手の選択肢はほとんどない」と指摘する。アレナードは6年1億9900万ドルもの契約を残しており、来季の年俸は3500万ドル。コロナ禍において、この大型契約を引き受けることができるチームはほんの一握りだ。また、「自軍のフランチャイズ・プレーヤーを同地区のライバル球団へ放出することは考えにくい」とし、アレナードの移籍先としてドジャースではなくメッツを挙げている。

アレナードはロッキーズのジェフ・ブライディッチGMに不信感を抱いており、来季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使する可能性がある。しかし、コロナ禍において現行の契約を上回るような好条件を得られる可能性は極めて低い。アレナードは全球団に対するトレード拒否権も持っているが、ロッキーズから移籍できるのであれば、この権利を放棄するだろう。その場合、オプトアウトの権利を行使せず、2026年までの契約を全うするのではないだろうか。

したがって、メッツはアレナードが1年後にオプトアウトするのリスクを気にすることなくトレード交渉に臨めるはずだ。ロッキーズとしても、1年後にオプトアウトの権利を行使してFAとなって去られるより、トレードの対価を得られるほうがいいのは間違いない。また、アレナードの放出に成功すれば、トレバー・ストーリーを引き留める資金を用意できるというメリットもある。

とはいえ、メッツはスプリンガーに加えて先発投手の獲得も目指しており、スプリンガーとアレナードを獲得してしまうと流石のメッツでも予算オーバーとなる可能性が高い。コロナ禍における異例のオフシーズンでは何が起こっても不思議ではないが、アレナードのトレードが成立する可能性は低そうだ。