マンション購入に踏み切る年齢や家族構成はさまざまです。とくに多いのは30~40代のファミリー層ですが、独身でひとり暮らしの女性がマンションを購入することも珍しくありません。
マンション購入の際は大きい金額が動くため、なかなか踏ん切りがつかないという方も多いはず。独身女性がマンション購入で後悔しないためには、どういった点に気をつけたらいいのでしょうか。
こちらでは、マンション購入時の注意点やおすすめの間取り、年収400万円で家を買うポイントなどを紹介します。
マンション購入で独身女性が後悔しないために
独身女性のマンション購入で、後悔しないためにはマンション選びの際から意識しておきたポイントがあります。ライフスタイルの変化に対応できるよう、面積や間取り、立地など、さまざまな条件を吟味して、購入するマンションを選びましょう。
ライフスタイルの変化を見据える
独身女性に限らず、物件を購入するときに気をつけておきたいのが、ライフスタイルの変化です。数年後、数十年後も、現在と同じ状況で生活していくとは限りません。
仕事の関係で住む場所が変わる、結婚して一緒に住む人が増えるといった変化もあるでしょう。そうなると購入したマンションを手放し、別の家に引っ越すこともあり得ます。
また、将来お子さんができたら、子育てのためにより良い環境を求めて引っ越しを検討するかもしれません。上京して東京にマンションを購入したものの、田舎に帰るパターンも考えられます。
後悔しないためには、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるマンション選びを行うのがコツです。
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売却や住み替えを視野に入れる
不動産は重要な資産のひとつとなります。マンション購入の際は、資産価値にも着目して物件を選びましょう。とくに売却や住み替えをするときは、資産価値の高いマンションのほうがメリットがあります。
自分以外の人に住みたいと思われるためには、間取りや面積、立地、収納、セキュリティなど、さまざまな面に配慮する必要があります。マンション選びの際から将来の住み替え・売却を意識しておきましょう。
ひとり暮らしでも広めの間取りがおすすめ
シングルの向けのマンションは、ワンルームのシンプルな間取りであるケースが多く見られます。都内のように人が多く土地が高いエリアは、さらにその傾向が強まります。
ひとり暮らしであっても、マンションを購入するなら広々とした部屋を選ぶのがおすすめです。こちらでは、部屋数が多く広めの物件がおすすめの理由を紹介します。
ワンルームより売却・賃貸に出しやすい
ひとり暮らしの場合、ワンルームでも十分と考え、最低限の広さの物件を購入する方も多く見られます。ただ、売却や賃貸に出すときのことを考慮すると、1LDKや2LDKなどの広めのマンションを買っておくのがおすすめです。
居住面積が広く部屋数が多ければ、ひとり暮らしだけでなく、カップルやファミリーなどからも入居者を募れます。ひとり暮らしのみを対象とするより多くの希望者が集まるため、スムーズに賃貸・売却できる可能性が高まります。
自由度・満足度が上がるので後悔しづらい
ワンルームの狭い部屋では、ゆとりある暮らしを楽しむのは難しいかもしれません。せっかくなら、住まいの自由度が高い広めのマンションを購入しましょう。広い部屋に住むと、以下のようなメリットがあります。
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友人を呼びやすい
部屋が複数あると、寝室やダイニングスペースなどを分けることができます。友人を呼んでパーティーをする際も、見られたくないものは別の部屋に仕分けておくことが可能です。
収納が多い
物件の面積が広いと、それだけ収納に使えるスペースが増えます。大きめの収納棚を置いても圧迫感のない部屋づくりが行えます。つくりつけの収納が多ければ、さらに便利です。
インテリアにこだわれる
狭い部屋では大型の家具を並べることができず、通路の確保も難しくなります。壁一面が収納棚で埋まると、お気に入りの写真やポスターを飾ることもできません。空間の余白を活かしたインテリアを実現したいなら、広めの部屋を選びましょう。
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セキュリティの高さは売却面でも有利
女性の場合、とくに気を配りたいのが防犯面です。マンションそのもののセキュリティが万全でなければ、安心して暮らすことができません。
ワンルームマンションの場合、設備面で不安が残る物件も多く見られます。部屋数が多く専有面積の広い物件のほうが、オートロックやカメラ付きインターホン、ディンプルキーなどがある可能性が高まります。
セキュリティの高い物件は、売却時にも有利に働きます。防犯のしっかりとしたマンションなら、査定額も上がることが多いためです。
また、独身女性の場合、マンションの立地に利便性を優先するケースも少なくありません。繁華街や駅などの近くは確かに便利ですが、治安が悪いエリアに該当する可能性もあります。セキュリティにこだわって物件を探す際は、立地にも着目しましょう。
見逃しやすい採光や収納に注意
暮らしやすく使い勝手のいい部屋なら、住まいの満足度も高まります。マンション購入時、設備や部屋数、面積、セキュリティなど以外に見ておきたいのが、採光や収納面です。実際に購入予定のマンションを見学する際は、こちらもチェックしておきましょう。
面積以上に間口の広さが開放感につながる
部屋の面積が広いほど、ゆとりある雰囲気を堪能できます。ただ、面積以上に開放感につながるのが、間口の広さです。部屋の奥行きよりも、横幅があるほうが室内が広がって見えます。
とくに、ベランダに面した窓のある部分が広いと、日光をたくさん取り込めます。部屋が明るく、風通しも良ければ、より開放感のある空間となります。
奥行きの広い長方形の部屋でベランダ部分が狭ければ、部屋の中心まで日光が届かず、暗い雰囲気になります。明るく心地よい部屋で暮らしたいなら、採光を意識しましょう。
水回りに窓があると快適に暮らせる
キッチンや洗面所、トイレ、バスルームなどを気持ちよく使いたいなら、水回りに窓のある部屋を選んでみましょう。
窓から採光することで水回りが明るくなり、清潔感が生まれます。手元も明るくなるため作業しやすく便利です。日中はライトをつけずに済むため、電気代の節約にもつながります。
また、湿気のこもりやすい水回りに窓があると、換気がすぐに行えます。窓を開けて空気を入れ替えることで、カビもできにくくなります。
ただし、脱衣所やお風呂場などに窓がある場合は、外から見えない工夫が施されているか確認することが大切です。すりガラスがはめられていたとしても、シルエットが透けて見えることもあるため注意しましょう。
収納は分散している方が使いやすい
収納スペースは、1カ所に固まっているよりも部屋ごとに分散しているほうが整理整頓しやすくなります。
リビングには細かい生活用品、寝室には着替えや替えのリネン、洗面所には洗剤やタオル、キッチンには食器や調味料、食品ストックといったように、部屋ごとに使用するアイテムは異なります。部屋の使い道に合わせて、適した収納スペースがあると便利です。
購入年齢は人それぞれ。20代や50代も珍しくない
一般的にマイホームを購入するのは30代や40代の方が中心です。ただ、家を購入する年齢は人によって異なります。20代や50代で家を買う独身女性も珍しくありません。
自分に合ったタイミングを見極める
マンション購入のきっかけはさまざまです。主に、以下のような理由で購入を検討する方が多いようです。
- 老後のことを考えてマイホームを所有したくなった
- 仕事が安定して返済計画を立てやすくなった
- 家賃を払い続けるのがもったいないと感じた
- 将来のこと(結婚や介護など)を見越して持ち家が欲しくなった
- 賃貸物件で資産運用したくなった
上記のように、マンションを購入する理由は人によって異なります。マンションが欲しいと思うタイミングも人それぞれです。自分はどのタイミングでマンションを買うといいか、じっくりと考えておきましょう。
年齢や子どもの有無、貯金額から考える家を買うタイミング
年収400万でもマンション購入はできる
日本全国の女性の平均年収は約300万円です。ひとり暮らしの場合は家計を担うのが自分だけということもあり、マンション購入に不安を覚えることも珍しくありません。
ただ、年収300万円や400万円など、家の購入が無理に思える収入でも、マンションを買うことはできます。住宅ローン控除を活用する、中古マンションを選択肢に入れるなどの方法で費用を抑えましょう。
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住宅ローン控除を賢く利用する
マンション購入時に住宅ローンを利用する場合は、住宅ローン控除を活用しましょう。毎年かかってくる税金を減らせるため、マンション購入にかかる負担を軽減できます。
ただし、住宅ローン控除にはいくつかの条件が設けられています。たとえば購入したマンションの専有面積が50㎡以上でなければ、控除が適用されません。ひとり暮らし向けの場合はそれより狭いことも多いため注意が必要です。
ほかにも、住宅ローン控除を適用されるには、複雑な要件を満たさなければいけません。家の購入が初めての方は、とくにわかりにくい点も多いはず。そんなときは、相談会やセミナーなどを活用して、住宅ローンについて学びましょう。
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中古マンションのリノベなら新築より安い
マンション購入費用を抑えるのにおすすめなのが、中古マンションです。
新築マンションよりも安価で売却されていることが多いため、物件の選択肢が広がります。立地の良い場所にあるマンションや面積の広いマンションも、中古であれば購入できるかもしれません。
また、中古マンションをリノベーションすることで、新築同様に住み心地のいい家を手に入れることも可能です。物件によっては、スケルトンリノベーションで間取りを変え、より自分好みの家を作ることもできます。
新築マンションだけにこだわらず、中古マンションのリノベーションも視野に入れて、物件を探してみましょう。
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