【NPBアワード】MVP&新人王での少数投票は? ヤクルト清水やロッテ藤原も1票を得票

ロッテ・藤原恭大(左)とヤクルト・清水昇【写真:荒川祐史】

MVPは柳田と菅野、新人王には森下と平良が選ばれる

日本野球機構(NPB)は17日、都内で「NPBアワード2020 supported by リポビタンD」を開催した。最優秀選手には巨人の菅野智之投手、ソフトバンクの柳田悠岐外野手が選ばれ、新人王には広島の森下暢仁投手と西武の平良海馬投手が選出された。

新人王とMVPは記者投票によって決まる。新聞社、通信社、放送局でプロ野球の取材歴5年以上のキャリアを持つ記者に投票資格が与えられる。新人王は相応しいと思う選手1人に投票、MVPは1位、2位、3位に相応しいと思う選手それぞれに票を投じる。1位は5点、2位は3点、3位には1点が与えられ、合計点数の最も高い選手がMVPとなる。

セ・リーグの新人王は、ルーキーながら2桁10勝をマークした森下に投票総数313票のうち、303票が投じられて圧倒的な大差で選出。パ・リーグでは平良と楽天の小深田大翔内野手との大接戦に。投票総数277票のうち、平良は144票を得票し、小深田は125票。その差はわずか19票という僅差での決着となった。

また、新人特別賞を受賞した巨人の戸郷翔征投手も9票を得票。最優秀中継ぎのタイトルを獲得したヤクルトの清水昇投手にも1票が投じられた。一方のパ・リーグではロッテで4番を任された安田尚憲内野手に7票が投じられ、藤原恭大外野手にも1票が入っていた。

広島の菊池涼には2位票が1票だけ投じられていた

MVPでは菅野が1位261票、2位43票、3位4票で1438点を獲得。1位30票、2位195票、3位51票で786点だったチームメートの岡本和真内野手に倍近い点差をつけた。パ・リーグの柳田は1位194票、2位54票、3位15票となり、1147点を獲得。2位に入ったソフトバンクの千賀滉大投手は1位50票、2位84票、3位40票で542点だった。

少数票の投票にも目を向けてみる。セ・リーグで1位票が投じられたのは菅野、岡本の他、中日の大野雄大投手(17票)、坂本勇人内野手(4票)、鈴木誠也外野手(1票)。鈴木は1位票の1票のみで5点、菊池涼は2位1票のみで3点。巨人の戸郷翔征投手、中川皓太投手、高梨雄平投手、ヤクルトの青木宣親外野手には3位票が1票ずつ入った。

パ・リーグで1位票が入ったのは11選手。柳田、千賀のほか、ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(21票)、周東佑京内野手(3票)、楽天の浅村栄斗内野手とオリックス山本由伸投手(2票ずつ)が得票し、ソフトバンクの森唯斗投手と栗原陵矢捕手、松田宣浩内野手、オリックスの吉田正尚外野手、楽天の涌井秀章投手にも1票ずつが入った。

また、ソフトバンクの和田毅投手、高橋礼投手、ロッテの石川歩投手、美馬学投手、井上晴哉内野手、レオネス・マーティン外野手、西武に源田壮亮内野手、日本ハムの宮西尚生投手にはそれぞれ3位票が1票ずつ投じられていた。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2