1月11日、山口市で「和の住まい推進リレーシンポジウム」 三澤文子さんが講演

▲三澤文子さん

 日本の住文化の魅力を普及するため、全国で毎年実施されている「和の住まい推進リレーシンポジウム」が、1月11日(月・祝)に山口市で開かれる。時間は午後1時から4時までで、会場は山口グランドホテル(山口市小郡黄金町1)。主催は山口県ゆとりある住生活推進協議会。

 初めに国土交通省・文化庁・林野庁の担当官で山口県土木建築部住宅課長の竹田逑生さんが、国土交通省を中心とした「和の住まい」推進の取り組みについて紹介。続いてエムズ建築設計事務所代表の三澤文子さんによる基調講演「和の住まいについて」がある。

 三澤さんは、1979年奈良女子大理学部物理学科卒業後、現代計画研究所を経て1985年に夫・三澤康彦氏とMs建築設計事務所を設立。木造住宅の新築、改修の設計を数多く手掛ける。1995年、阪神淡路大震災を契機に、被害調査活動を行った仲間と木構造住宅研究所(2009年MSDに改称)を共同設立した。翌年「MOKスクール大阪」を開校し、国産材で建てる“まっとうな木造住宅”の普及活動を展開。各地の木造塾の立ち上げにも協力するなど「木造教育」に関わり始める。2006年には住宅医スクール全国展開の契機となった「木造建築病理学講座」を日本で初めて実施。現在も後進の育成に尽力している。受賞歴は、グッドデザイン中小企業長官特別賞、日本建築学会賞教育賞、日本建築士会連合会賞・優秀賞、第10回エコプロダクツ大賞審査員特別賞、ウッドデザイン賞(優秀賞・林野庁長官賞)、国土交通大臣賞など。

 定員は先着100人。聴講は無料だが、山口県建築士会への事前申し込みが必要だ。希望者はファクス(083-922-5122)またはメール(info@y-shikai.or.jp)で、氏名、勤務先・学校名、住所、連絡先を伝えること。なお、当日CPD(継続職能研修)カードを持参した受講者には3単位が付与される。問い合わせは同会(TEL083-922-5114)へ。

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