30代男性「テレワークで息子の足音が気になる マンションor戸建て、買うならどっち?」

30万組以上の住宅選びの相談に応えてきたスーモカウンターのアドバイザーが、住まいの悩みに答えるシリーズ。最近よくいただくご相談内容をご紹介しながら、お悩み解決につながるポイントを解説します。


都内の会社に勤務し、郊外の社宅マンションに住む会社員です。妻と2歳になる息子と3人暮らしです。

コロナ禍でテレワークが基本となり、自宅で仕事をすることが増えたのですが、日中家にいると、物音が気になります。特にわが家には元気な息子がいるため、下階に足音が響いていないか気にするようになりました。

社宅の期限もそろそろ切れますし、これをきっかけに住宅購入を検討したいのですが、戸建てとマンション、どちらを購入した方がいいのでしょうか。

【相談者プロフィール】

・本人:夫30代前半(会社員)
・家族:妻30代前半(パート)、息子(2歳)
・現在の住居:社宅マンション(神奈川県内、70平米、2LDK)

スーモカウンターアドバイザー: コロナ禍で家にいる時間が長くなり、生活音などが気になり始めた方も多いようですね。小さいお子さんのいる方、テレワークが増えた方などからも、これを機にマイホームをというご相談が増えています。

今回は、相談者さんが迷っている「マンションと戸建て」それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。

2020年9月に実施した、『コロナ禍を受けた住宅購入・建築検討者調査』(SUUMO)で一戸建てと集合住宅(マンション)意向を聞いた結果では、首都圏で一戸建て派が61%となっています。

緊急事態宣言明けの5月実施時点より、2ポイント減少したとはいえ、全体的には一戸建てを希望する人の方が多いことがわかります。

マンションは利便性、戸建ては広さ

マンションと戸建ての違いはさまざまありますが、大きく違うのは「住まい方」です。

マンションは比較的、駅から近いエリアで供給されることが多いのが特徴です。一方、戸建ては駅から徒歩15分や20分以上となるケースも多いです。ただ、だからこそ広い住まいを手に入れやすく、平均的に100平米くらいはあります。都市部では2階建て以上が一般的で、部屋数を多く取ることができます。

ですから、お子さんなどご家族が多いご家庭には、戸建てをおすすめすることが多いです。特に小さいお子さんがいる場合、ドタバタと走り回っても、隣接する他人の家に迷惑がかかりにくいというのは大きなポイント。さらに注文住宅なら、家事動線を考えた設計にすることもでき、子育てと家事の両立がしやすくなります。

また、コロナ禍で改めて注目されているのが、庭や屋上などのアウトドアスペース。家にいる時間が長くなったときに気分転換ができるだけでなく、お子さんとガーデニングを楽しむなど、気軽に「外」を楽しめるという点も戸建てのメリットです。

修繕費がマンションは月々、戸建ては一括で

マンションと戸建ては「お金のかかり方」も大きく違います。

購入価格が同じくらいであれば、住宅ローンの組み方などは同様ですが、マンションの場合はさらに管理費や駐車場代、修繕積立金を毎月支払うことになります。

一方、戸建ても将来的には修繕費用が必要となりますが、毎月決まった金額を払い訳ではありません。必要になったときに一括で支払えるよう、自分で用意する必要があります。

さらに注文住宅なら、どの建築会社、どんな設備や建材を選ぶかによって、未来の修繕費を抑えることができるのもポイントです。注文住宅は基本構造部分に問題が生じても、10年間は建築会社が保証することが法律で決まっています。それ以降の保証、それ以外の部分の保証は、建築会社によって対応が異なります。

つまり、保証制度が充実している建築会社を選び、さらに故障・劣化しにくい設備・建材を選ぶことが、将来的な出費を抑えることにつながります。

家族で優先順位を話し合おう

マンションと戸建て、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらがいいかは家族が希望するライフスタイルによって変わります。

例えば、「共働きで忙しいから狭くても利便性を取る」「オフの日はくつろぎたいから広くて楽しい家にしたい」など、どんな暮らしがしたいかを家族でよく話し合うことが大切です。そのために何を重視すべきか、条件の優先順位を決めましょう。

また、これまでの住まいと比べて考えるのもおすすめ。例えば、子どもの頃からマンション住まいだったから住み慣れたマンションがいい、反対に、住んだことがなく憧れていた一戸建てに住んでみたい、といった発想で決めるのもいいでしょう。

資金援助も? 親に相談するなら早めに

迷ったときに親に相談するという人も多いはず。特に小さなお子さんがいて、実家の近くに住んでサポートを受けたいと考える人は、早い段階で相談しましょう。

相談してみたら資金援助の申し出があった、というケースでは、その金額によってはマイホーム計画が大きく変わってくることもあります。計画が進んでから変更となる前に、早めのタイミングで相談するのがおすすめです。


スーモカウンターなら、同様のご要望やご相談に対して、多くの人がどんな選択をしたのか、というアドバイスもできるので、お気軽にご相談ください。
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