レイズが先発補強 右腕・ワカを1年300万ドルで獲得

レイズは日本時間12月19日、メッツからFAとなった先発右腕マイケル・ワカと年俸300万ドルの1年契約を結んだことを発表した。ワカはカージナルスでの7年間で59勝をマークし、今季1年契約でメッツに加入したが、8試合(うち7先発)に登板して1勝4敗、防御率6.62という自己最悪の成績に。ただし、今季の不振はツキに恵まれなかった結果であることを指摘する声もあり、新天地のレイズで復活を遂げることが期待される。

メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは今季のワカについて「ツキに恵まれなかったこと」と「守備に足を引っ張られた可能性があること」を指摘している。防御率は6点台後半だったが、実際の打席結果ではなく打球の質から推定される防御率の期待値では4.45を記録。実際の防御率との乖離(2.17)は150人以上の打者と対戦した投手のなかではメジャーで2番目に大きかった。

また、フォーシームの平均球速は2019年の93.0マイルから93.6マイルへ上昇し、質の高いチェンジアップは今季も健在。昨季、被打率.444と打ち込まれたカーブはほとんど使わなくなり、カッターの使用割合が増加した。このように球種の使用割合にも工夫が見られるようになっており、ツキが好転すれば、大不振だった今季から一転、予想以上の好成績を残す可能性も十分にある。

今オフ、チャーリー・モートンの引き留めに失敗したレイズだが、ワカの獲得でひとまず穴埋めに成功。ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、ライアン・ヤーブローと合わせ、先発4枚が揃った。スネルにはトレード放出の噂も浮上しているが、今季好投したジョシュ・フレミングのほか、シェーン・マクラナハン、ブレント・ハニーウェル、ジョー・ライアン、ブレンダン・マッケイといった若手投手も控えており、先発の駒不足に苦しむような事態にはならないだろう。

カージナルス時代の2015年に17勝、2017年にも12勝をマークしているワカ。新天地・レイズでかつての輝きを取り戻せるか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.