ツインズが遊撃手補強に動く? 大物選手獲得の可能性も

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ツインズはマイナーの上位階級でプレーするプロスペクト(若手有望株)やルイス・アライズのような若手主力選手をトレードの駒とすることを検討しているようだ。これにより、ホルヘ・ポランコに代わる新たな遊撃手の獲得に動く可能性があるという。その場合、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)やトレバー・ストーリー(ロッキーズ)といったスター遊撃手も候補となりそうだ。

ツインズでは現在、ポランコが正遊撃手を務めており、2019年は153試合に出場して打率.295、22本塁打、79打点、OPS.841の好成績をマーク。オールスター・ゲーム初選出を果たした。ところが、今季は55試合に出場して打率.258、4本塁打、19打点、OPS.658と成績が悪化。遊撃守備でも2015年から6年連続でマイナスの守備防御点を記録するなど、精彩を欠くシーズンが続いており、ツインズは遊撃手のグレードアップを検討していると見られる。

現在23歳のアライズは、メジャーデビューした2019年に92試合で打率.334、今季も32試合で打率.321をマークしており、未来の首位打者候補として注目を集める存在。また、アレックス・キリロフ、トレバー・ラーナック、ブレント・ルーカーと外野のプロスペクトがダブついているため、このうちの誰かがトレード要員となる可能性は十分にある。アライズとキリロフ(もしくはラーナック)を中心としたパッケージを用意すれば、リンドーアやストーリーの獲得も決して不可能ではないかもしれない。

アライズを放出して新たな遊撃手を獲得した場合、ポランコは二塁へのコンバートが濃厚。また、ローゼンタールは「FA選手を獲得することで遊撃手をグレードアップすることもできる」と指摘しており、その1つとして「マーカス・セミエンとの2年契約」を挙げている。ポランコとの契約が少なくとも2023年まで残っているツインズだが、「正遊撃手・ポランコ」に見切りをつけ、遊撃手補強に動くことになるのだろうか。

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