12月19日、富士スピードウェイで2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦となる第7戦が幕を開けた。午前に行われた専有走行では、笹原右京(TEAM MUGEN)が最速タイムをマークした。
例年最終戦は鈴鹿サーキットで開催されてきたが、今季は変則的なスケジュールが採用されたこともあり、12月下旬の富士開催となった。19日午前10時から行われた専有走行は、サーキット上空を雲が覆い、手元の計測で気温6.1度と寒さが厳しいコンディションのなか行われた。
セッション開始5分で、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が1分21秒586を記録し、2014年にアンドレ・ロッテラーが記録したコースレコードの1分22秒572を早々に上回る。
各車、セッション開始早々から続々とコースレコードを上回るタイムを計測し始めるなか、笹原が計測9周目で1分21秒329を記録し、トップにおどり出る。セッション後半にはセクター3で雨粒が確認されたが、さらに笹原は終盤に1分20秒863を記録し最速タイムを更新した。
その笹原のタイムと0.710秒差で2番手につけたのは、1分21秒573を記録した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。そして3番手に自力タイトルの可能性を残す山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分21秒645を記録して続いた。
以下、4番手に前戦鈴鹿のウイナー大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、5番手に野尻智紀(TEAM MUGEN)が付けている。
ポイントランキングトップの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は1分21秒952を記録して7番手で専有走行を終えている。
気温が低く、空気の密度が高くダウンフォース量も増加しているため、各車続々と好タイムを記録し、上位17台がコースレコードを上回るタイムを記録する結果となった。
12月19日、続いて15時からは1時間のフリー走行が行われる。
■2020全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦富士 専有走行タイム結果(編集部計)
天候:曇り 路面:ドライ
Pos. No. Driver Team Engine Time
1 15 笹原右京 TEAM MUGEN HONDA 1’20.863
2 6 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA 1’21.573
3 5 山本尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA 1’21.645
4 65 大湯都史樹 TCS NAKAJIMA RACING HONDA 1’21.692
5 16 野尻智紀 TEAM MUGEN HONDA 1’21.720
6 50 松下信治 Buzz Racing with B-Max HONDA 1’21.767
7 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA 1’21.952
8 39 坪井翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA 1’22.047
9 3 山下健太 KONDO RACING TOYOTA 1’22.092
10 38 石浦宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA 1’22.169
11 64 大津弘樹 TCS NAKAJIMA RACING HONDA 1’22.198
12 12 T.カルデロン ThreeBond Drago CORSE HONDA 1’22.280
13 51 C.ミレッシ Buzz Racing with B-Max HONDA 1’22.361
14 18 国本雄資 carrozzeria Team KCMG TOYOTA 1’22.373
15 1 N.キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA 1’22.443
16 4 S.フェネストラズ KONDO RACING TOYOTA 1’22.450
17 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA 1’22.496
18 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA 1’22.579
19 14 大嶋和也 ROOKIE Racing TOYOTA 1’22.689
20 7 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG TOYOTA 1’22.714