今季全休のジマーマン ナショナルズと再契約の可能性も

新型コロナウイルスへの感染を懸念して今季プレーしないことを選択したライアン・ジマーマンは現在FAとなっている。地元紙「ワシントン・ポスト」のバリー・スバルーガによると、プロ入り以来ナショナルズ一筋でプレーしてきた36歳のベテランは引退せず、来季もプレーすることを希望しているという。ナショナルズのマイク・リゾーGMはジマーマンと再契約を結ぶ可能性があることを示唆しており、ジマーマンはナショナルズでメジャー16年目のシーズンを迎えられるかもしれない。

ジマーマンは2005年に誕生(モントリオール・エクスポズから本拠地移転とともに改名)したナショナルズにとって球団史上初のドラフト1巡目指名選手であり、同年9月にメジャーデビューして昨季まで15年間ナショナルズ一筋でプレー。通算1784安打、401二塁打、270本塁打、1015打点などの各部門で球団記録(前身のエクスポズも含む)を保持している。

長年低迷が続いたあと、2017年に打率.303、36本塁打、108打点、OPS.930と復活を遂げ、8年ぶりのオールスター・ゲーム選出を果たしたが、その後は再び故障に悩まされるシーズンが続き、2018年は85試合で13本塁打。2019年はわずか52試合にしか出場できず、打率.257、6本塁打、27打点、OPS.736に終わった。今季は1年200万ドルでナショナルズと再契約したが、オプトアウト(出場辞退)を選択してプレーしなかった。

ナショナルズは今オフ、ジマーマン、ハウィー・ケンドリック、エリック・テームズの3人がFAとなり、正一塁手が不在の状況。リゾーは先日、ジマーマン、ケンドリックの両選手と再契約を結ぶことに興味を持っていることを明らかにしていた。ジマーマンは昨オフ、「ナショナルズからのオファーがなければ引退するつもりだった」ことが報じられていたが、今オフも愛着のあるナショナルズと再契約を結び、現役を続行することになるのだろうか。

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