佐世保・宇久メガソーラー計画 都市公園の使用巡り、島民の請求棄却 市監査委員

 佐世保市宇久島の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画で事業者が整備する作業員宿舎を巡り、市が出した公園敷地の目的外使用許可の取り消しを求めた島民の住民監査請求について、市監査委員は18日までに「監査の対象外」として請求を却下した。
 元区長の大岩進さん(82)が11月に請求。都市公園の目的外使用は「公益性を阻害した不当な裁量権行使」などと指摘した。これに対し、市監査委員は「財務会計上の損害はない」として監査の対象外と判断。14日付で却下した。
 事業者は千人規模の作業員宿舎を建設するため、2月に市から宇久町総合公園敷地約2ヘクタールの使用許可を受けた。本年度中に工事を始める予定。大岩さんは許可を出す理由がないなどとし、市に行政不服審査も請求。市が審査している。

© 株式会社長崎新聞社