10月の火災で閉店した長崎市岩川町の割烹(かっぽう)ひぐち浦上本店などの跡地で19日、工事現場の仮囲いをペインティングするイベントがあった。佐賀県基山町の障害者就労施設「PICFA」で活動するアーティスト6人や地元児童が思い思いの絵を描いて壁面を彩った。
同店を運営していたひぐちグループ(長崎市)が地元に感謝し、再出発への思いを伝えようと企画した。
仮囲いのパネルはおおむね1枚横3.6メートル、縦1.8メートル。5日間かけ、計7枚のパネルを用いて6作品を制作し、来年5月ごろまで展示する予定。
アーティストや飛び入りで参加した地元の子どもたちは、真っ白なパネルに自由な発想で筆を走らせ、人や動物などを次々と描いていた。創業70周年を迎えた同グループの新たな企業ロゴもペイントされた。
ひぐちグループの広報担当者は「創業した店舗がなくなるのは大きな悲しみ。火災の後に電話や会員制交流サイト(SNS)で激励の言葉をいただき、感謝の気持ちを表現したかった。これから新たな一歩を踏み出したい」と話した。
割烹ひぐち跡地に壁画アート 地元へ感謝の気持ち表現
- Published
- 2020/12/19 23:51 (JST)
- Updated
- 2020/12/20 10:29 (JST)
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