知らないと損をする英会話術53:「○○っぽい」を表す“Ish”(イッシュ)の使い方

「あの映画、面白かった?」と質問したら「Ish(イッシュ)」という返事が。これってどういう意味?英語ネイティブが話しことばで自然に使うスラング、Ish(イッシュ)の使用法をわかりやすく解説します!

初心者にも使いやすいスラング“Ish”

“Foolish” “Boyish”など英語では“Ish”で終わる言葉がいくつもあります。“Fool”(愚か者)や“Boy”(男の子)の後に“Ish”を付けることで“Foolish”(愚かな)、“Boyish”(男の子っぽい)という様子を表す言葉として使われます。英語ネイティブは、さまざまな場面で「○○っぽい」という様子や「○○ぐらいの」という断定を避けて印象を伝える際に“Ish”を言葉の最後に付け足すことで表現します。

“Ish”は、下品な印象などは全くないため、英会話初心者も安心して使えるスラングといえます。

数字のあとにつけると「○○ぐらい」

時間、距離、年齢などの後に“Ish”を付け加えることで「○○ぐらい」という意味になります。

例)What time will you finish your work today?

今日何時ぐらいに仕事終わる?

It should be 6ish.

6時ごろには終わるはず。

例)The new manager seems to be quite young. Maybe 30ish?

新しいマネージャーは、かなり若そうだよ。30歳ぐらいかな?

ちなみに“6ish”は「シックスイッシュ」、“30ish”は「サーティイッシュ」と発音します。

色などの後に付ける「○○色っぽい」

色の後に“Ish”を付けることで「○○色っぽい」という意味になります。例えば、“Blue”(青)に“Ish”を付ければ“Blueish”(青っぽい色)となります。また青紫、黄緑、のように2色の中間の場合にも“Blueish purple”(青っぽい紫)、“Yellowish green”(黄色っぽい緑)のように表現しやすくなります。

例)I am looking for a rucksack, I’ve seen on line.

インターネットで見たリュックサックを探しているのですが・・・

It’s a greenish blue one.

緑がかった青い色のです。

人の名前の後に付けて「○○っぽい」

人の名前の後に“Ish”を付けることで「○○さんぽい」とセンスや趣味を表すことができます。

例)I love that dress, it’s so Emily-ish.

あのドレス、大好き!エミリーっぽいよね。

また、音楽やファッション、インテリアなどのセンスを表す際に、スタイルが確立されているものの後に“Ish”を付ければ「○○っぽい、○○風の」のように表現できます。

“Ish”だけで使われた際の本当のニュアンス

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“Ish"だけで一語として使われることもあります。

例)Was that film interesting?

あの映画、面白かった?

Ish.

まあ、面白かったかな。

この場合、“It was interesting-ish.”の省略で使われており、「うーん、まあまあ面白かったけど・・・。」というのが本当のニュアンスです。

例)Have you tidied your room properly?

ちゃんと部屋を片付けたの?

Ish.

うん、一応。

こちらも、“I did it properly-ish.”の省略ですが「うん、まあね・・・(実はちゃんとしてないけど・・・)」というのが本当のところ、という場合は多い返事です。

スラング入門者にも使いやすい“Ish”で○○っぽいを伝えよう

スラングとはいえ、英会話がさほど得意ではないという人でも安心して使える“Ish”。「○○ぐらい」「○○っぽい」など微妙なあいまいさを残しつつ表現できる便利な一言なので、ぜひ覚えておきましょう。

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