GoToトラベル停止、「航空券のみ予約」キャンセルは各社対応に違い…50パーセント手数料「責めるつもりはないが、どこかやるせない」 

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 政府が全国一時停止を決めた観光支援事業「Go To トラベル」。航空券と宿泊がセットになったパック旅行の多くはキャンセル料が免除されるが、航空券のみ予約の場合は航空各社で対応が違い、取り消し手数料が必要なケースもある。

 県内の50代男性は10月、鹿児島-羽田の往復券を全日空(ANA)で購入した。年末年始、新型コロナウイルス下で帰省が難しい東京の長男に会うためだ。75日前までの購入で片道8千円ほどの格安券を選択、妻分と合わせ約3万2千円支払った。「パックより個別手配の方が安かった」ためだ。

 ところが、11月以降、東京を中心に全国で感染が拡大。今月14日には、28日から来月11日までのGoToトラベル一時停止が決まった。

 ウイルスの地元持ち込みを懸念した男性は「年始の東京行きはあきらめた」という。

 待っていたのが、支払額の約半分に当たる1万6千円ほどのキャンセル手数料だ。移動自粛ムードを受けて決めただけに「航空会社を責めるつもりはないが、どこかやるせない」。

 搭乗予定だったANAに問い合わせると、コロナ拡大を受け、搭乗日変更に伴う手数料を無料にするキャンペーンを実施中と聞かされた。購入日や手続き期間など条件はあるものの、最大355日先まで希望に応じて延ばせる仕組みだ。運賃差額の調整は必要になるものの、行き先も含めて出発日を何回でも変えられる場合もあるという。

 しかし、男性のような「キャンセル」は対象外。広報担当者は取材に「取り消す前にいったん旅程を変え、様子を見るのも一つの手段」と説明する。

 一方、日航(JAL)の対応は少し異なる。ANAと似たキャンペーンだが、「日程変更」「キャンセル」の区別はない。旅程を変える場合は、いったん1区間440円の手数料を払って予約を取り消した上で、新規に購入する。男性のような「キャンセル」のみのケースでも、2人で1760円程度で済む計算。同社広報は「安心して予約を取ってもらえれば」と話す。

 このほか、羽田線を運航するソラシドエアは、共同運航するANAと同様に「日程変更」のみ手数料は無料。ただ、購入日や手続き期間はANAとは異なり、ホームページなどで確認が必要だ。スカイマークは特別な取り組みはなく、「通常通りの手数料を頂く」としている。