「諦めて後悔してほしくない」-。新型コロナウイルス感染拡大の影響で結婚式の中止や延期が相次ぐ中、「自分にできること」を日々考え続けている。
長崎県大村市出身。25歳でウエディングプランナーになり、県内外のホテルで働いた。35歳を目前にした昨年8月、「もっとレベルアップしたい」との思いでホテルオークラJRハウステンボスに転職。新郎新婦の期待に応えようと奮闘していたところ、コロナ禍に見舞われた。
式は延期が相次ぎ、回数も大幅に減少。参加人数も制限せざるを得なくなった。「何とかならないか」。ブライダルの担当者とアイデアを出し合い、11月からオンライン形式の「Tsu・Na・Gu婚」を開始。招待できなかったゲストを、ビデオ会議アプリで参加できるようにした。オンライン参加者にもホテル自慢の料理を食べてもらおうと、和洋折衷の「お祝い重」を披露宴当日に届けるサービスも考えた。
「我慢してきたからこそ、やりたかったことをできる限り実現させてあげたい。特別な一日を過ごしてほしい」。これからも新郎新婦の晴れ舞台を陰で支え続ける。
結婚式、諦めず特別な日に ブライダルコーディネーター 小谷怜子さん
- Published
- 2020/12/20 12:03 (JST)
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