スーパーフォーミュラ・ライツ:宮田莉朋が阪口晴南を抑え今季12勝目でシーズンに幕

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2020年の最終レースとなる第17戦は12月20日、静岡県の富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、2020年王者の宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)がポール・トゥ・ウインでシーズンを締めくくった。

 午前8時10分から行われた第15戦からTCRジャパン、スーパーフォーミュラの予選をはさみ、5分ディレイの12時40分にフォーメーションがスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツ第17戦。今季最後のレースのスタートでは、ポールポジションの宮田のインを2番手スタートの阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が突くも、続くコカ・コーラ・コーナーまでに宮田が逆転。さらに第16戦で初優勝を飾った小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が阪口に襲いかかるが、これもかわせず宮田、阪口、小高というトップ3となった。

 一方、後方では7番手スタートの本山哲(REBELLION Buzz 320)に、最後尾スタートの山本左近(REBELLION Buzz 320)が接近。スポット参戦のふたりによるサイド・バイ・サイドの戦いが展開されていった。ただその後、本山はトラブルがあったか、7周でピットに戻りレースを終えている。

 トップの宮田は5周目に1分32秒906というファステストラップをマークするが、この第17戦にニュータイヤを温存していた阪口がピタリと後方につけていく。トップ2からはやや離れ小高は単独走行、そしてこの週末毎レース激しいバトルを展開している名取鉄平(TODA FIGHTEX)と河野駿佑(RS FINE K&N 320)による4番手争いが展開されていった。

 レースは終盤まで僅差の争いが続いていったが、トップの宮田は最後までリードを守り、今季12勝目でシーズンを締めくくった。2位は阪口、3位は小高と2020年を象徴するトップ3が表彰台を占めた。4位争いは名取が制し、5位は河野と、トップ5はグリッドどおりの順位に。6位は入山翔(Albirex-RT)となった。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON SFL)が今田信宏(JMS RACING with B-MAX)をおさえ優勝。今季13勝という成績でシーズンを締めくくった。

第17戦のスタートシーン
名取鉄平(TODA FIGHTEX)
山本左近(REBELLION Buzz 320)と本山哲(REBELLION Buzz 320)の争い
第17戦の表彰台

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第17戦 決勝結果

Pos No Cls Driver Car Engine Laps Grid

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 15 1

2 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 15 2

3 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 15 3

4 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 15 4

5 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 15 5

6 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 15 8

7 52

山本左近 REBELLION Buzz 320 スピースA41 15 12

8 3

L.アレン Albirex-RT 東名TB14F3 2020 15 6

9 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 15 9

10 51 M 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 15 10

R 13

本山哲 REBELLION Buzz 320 スピースA41 7 7

R 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 1 11

ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320) 1’32.569 (8/15)

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