コロナで女性に大きなしわ寄せ、貧困問題…解決の鍵は?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。12月7日(月)放送の「ニュースランキング」のコーナーでは、コロナによる「女性へのしわ寄せ」について意見を交わしました。

◆コロナによる女性&貧困問題…解決の鍵は?

新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国で家事や子育てといった家庭内の無償労働がより女性に片寄っていると国連女性機関(UN Women)の報告書が明らかにしました。また、コロナ禍で増えた女性の非労働力人口は男性の1.7倍で、年末までに世界の女性の13%、およそ4億7,000万人が極度の貧困に陥ると警鐘を鳴らしています。

このニュースに関し、特に30代以上の女性が関心を寄せていたことについて、ジャーナリストで東海大学客員教授の岸田雪子さんは「特に子育て世代が、ビビットに反応されたのかな」と推測。そして、彼女たちを悩ますテレワークをしながら子育てをする大変さについて、「社会の意識と個々人の意識にすごく大きなギャップがある」と指摘します。

また、「これは女性問題だけでなく貧困問題でもある」とし、貧困対策としての定期的な支援の必要性を示唆。さらには、そのなかで菅政権が行う1人親世帯へのサポートについても「1回じゃ足りない」、「申請の仕方が難しい」、「申請に行くヒマがない」と問題点を提示しつつ、「手続きの煩雑さも解消していない。予算を付けて終わりではないプッシュ型の対策を」と希望します。

そして、その担い手としては基本的に民生委員やNPO団体と各自治体がやることではあるものの、現状ではそこの負担がものすごく大きく、「そこをいかに国がサポートするか」と現実を直視する岸田さん。

令和メディア研究所主宰で白鴎大学特任教授の下村健一さんは、コロナで女性の家事労働が増えている反面、労働力人口が減っていることに対し、「家事労働も労働の1つと考えると、まずは家事と外の仕事を同じ労働で括って発想し直さないと、根本的な対策が湧いてくる空気にならない」と懸念します。

一方、キャスターの宮瀬茉祐子は、NPO団体やボランティアだけでなく、宮瀬の母親世代など時間に余裕がある方など、日本にはもう少し働ける人や協力できる人たちがたくさんいると言い「そのあたりの掘り出しがもう少しできるようになったらいいのかなと思う」と話していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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