主要医療関連団体が連名で「医療緊急事態宣言」を発出 政府、自治体に強力な措置求める

21日、日本医師会をはじめとする主要な医療関連団体が共同で記者会見を行い「医療緊急事態宣言」を発出した。医療界を代表するほぼ全ての主要団体が揃って見解を表明するのは極めて異例で、政府や自治体に対しもっとも強いかたちで対応を要請する、極めて重大な局面となった。

「このクリスマスや年末年始が、今後の日本を左右する」

新型コロナの感染拡大が、流行開始以来最大の勢いを見せているいま、医療界が異例の行動に出た。21日、医療従事者を代表する日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護師協会のいわゆる「四師会」だけでなく、主要な病院団体、いわゆる「四病協」を構成する団体なども加わり共同で記者会見を行い、連名で「医療緊急事態宣言」を発出した。

宣言では「このクリスマスや年末年始が、今後の日本を左右すると言っても過言ではない」とし、医療従事者を含めたすべての日本国民が、新型コロナを打破するために一致団結するときは今しかないと、さらなる感染抑止の行動をとるよう呼びかけている。その上で政府と自治体に医療現場への支援、国民への啓発を要請した。

また、日本医師会参加のすべての都道府県医師会長もそれぞれメッセージを発表し、国民に感染抑止の行動を強化するよう要請した。

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