【聞かせて】 No.691「末兼 浩史さん・2020年に創立100周年を迎えた山口赤十字病院院長」

 1920年、山口県病院を譲り受け、日本赤十字社山口支部病院が発足。2020年に100周年を迎えた同院の院長として4月に就任した。  

 「新型コロナウイルス感染拡大による健康不安や自粛など冷え切った社会情勢の中、100周年記念行事の順延、3年越しの計画となった新病棟と外来部門の改築工事など様々なことがあった」と振り返り、「いかなる時でも地域の皆様の味方でありたい」と話す。  

 新しい年を迎えるに当たって「引き続き急性期総合病院としての役割を果たすとともに、済生会山口総合病院とのパートナーシップを強化し、山口市の医療を補完し合いたい。また、かかりつけ医や行政・保健所などとの連携・協力を図りながら“継ぎ目のない”安心な医療・介護が提供できれば」と抱負を語る。

 座右の銘は「草莽崛起」「名こそ惜しけれ」。

【プロフィル】1959年防府市生まれ。九州大医学部卒。川崎医大講師などを経て1999年、山口赤十字病院内科に着任。同病院副院長から2020年4月、院長に就任した。日本消化器内視鏡学会奨励賞、村上記念「胃と腸」賞受賞。趣味は俳句、ゴルフ、60〜70年代のロック評論。

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