スーパーフォーミュラ:合同/ルーキーテスト初日午前はNAKAJIMA RACINGから参加の山本が首位

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テスト/ルーキードライバーテストは12月22日、静岡県の富士スピードウェイで2時間10分のセッション1が行われ、2020年チャンピオンの山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がチェッカー間際に1分20秒338をマーク。トップタイムを記録した。2番手には野尻智紀(TEAM MUGEN)、3番手には福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がつけた。

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の決勝レースから1日のメンテナンス日をはさみ、12月22日8時50分からスタートしたスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテスト。今回はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの5号車、TEAM MUGENの15号車が参加せず、18台21名のドライバーがエントリーリストに記載された。ただ、第7戦の決勝直前に火災に見舞われたITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛車はエントリーしているが、今回のセッションは走行していない。

 富士山もくっきりと顔を出すなか迎えた初日午前のセッションは、2020年のレギュラー組を中心にまずはラップを重ねていくが、開始3分でいきなり赤旗中断。エナム・アーメド(Buzz Racing with B-Max)がストップしたためだったが、すぐに再走。ただ、その後もアーメドのストップにより開始13分に赤旗が出ている。このため、10時50分のチェッカー予定が11時に変更された。

 このセッション1で初めてスーパーフォーミュラをドライブしたのはアーメド、河野駿佑(ROOKIE Racing)、そしてなんと56歳でのSF初ドライブとなった今田信宏(Buzz Racing with B-Max)。今季スーパーフォーミュラ・ライツに参戦していながらも、SF参戦経験がある宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、阪口晴南(JMS P.MU/CERUMO・INGING)は序盤から順調に周回を重ねる一方、やはり初ドライブのメンバーは慎重にラップを重ねていった。

 そんななか、1分21秒台のタイムをマークしていったのは、第7戦でも表彰台を獲得した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、福住、そしてTCS NAKAJIMA RACINGから参加している2020年チャンピオンの山本尚貴といったホンダ/M-TEC勢。また、開始から1時間というところでは、野尻が1分20秒501にタイムを上げた。トヨタ/TRD勢では、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、そして平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分21秒台に入れている。

 セッションも後半に入ってくると、福住、山本も1分20秒台へ。さらに終盤にはタイムが上がり、チェッカー2分前には山本が1分20秒338をマークしトップに躍り出ることに。最高速も301.676km/hを記録している。

 初日午前は、そのまま山本尚貴がトップタイム。2番手には野尻、3番手には福住がつけ、大湯が4番手とホンダ/M-TEC勢がトップ4を占めた。トヨタ/TRD勢では坪井が5番手に。2020年に参戦していなかったドライバーでは、JMS P.MU/CERUMO・INGINGの阪口晴南が7番手につけた。初ドライブの河野は51周、アーメドは48周、今田は48周をこなしている。

TCS NAKAJIMA RACINGからテストに参加した山本尚貴
野尻智紀(TEAM MUGEN)
5号車をドライブした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
阪口晴南(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
河野駿佑(ROOKIE Racing)
エナム・アーメド(Buzz Racing with B-Max)
今田信宏(Buzz Racing with B-Max)

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