DeNAのチア「diana」目指す女性たちの奮闘 “難題”オーディションに独占潜入

DeNAオフィシャルパフォーマンスチーム「diana」のオーディションに独占潜入【写真:松本洸】

2次審査は“難題”の実技…1分の振り付けを30分で覚えて披露

DeNAの戦いをダンスや歌で後押しするオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」の来季メンバー18人が、14日に発表された。本拠地・横浜スタジアムのグラウンドで笑顔を届ける彼女たち。華やかな舞台にたどり着いた裏には、狭き門の厳しい選考過程があった。Full-Countでは、今月行われたオーディションを独占取材。受験者たちの奮闘を追った。

換気のためスタジオの窓が開け放たれているにもかかわらず、室内には熱気が満ちていた。2次審査には約90人が参加。1分余りの振り付けをわずか30分で覚えて披露する実技が待っていた。しかもヒップホップやジャズなど3ジャンルのダンスが取り入れられた“難題”。自らのゼッケン番号が呼ばれるまで、マスク姿の受験者たちは懸命に手足の動きを確認していた。

来季で16年目を迎えるdiana。高いダンス技術が求められる一方で、チームとしての協調性や一体感も重視する。例年は全国各地から約300人の応募があり、合格するのは20人前後。それでも目指す女性は多く、過去には「どうしてもdianaになりたいんです!」と、5度挑戦した人もいたという。現役メンバーも安泰ではなく、継続するためにはオーディションを受けなければいけない。

ハマスタは12球団トップの稼働率…満員でパフォーマンス披露する喜び

ダンス経験者たちの人気を集める理由のひとつには、dianaにしか見ることのできない“景色”がある。ハマスタの2019年シーズンの座席稼働率は98.9%で12球団トップ。「ほぼ毎試合、満員のお客様に囲まれてパフォーマンスできるというのは、大きなやりがいになると思います」とdiana担当マネジャーは言う。

今回のオーディションには約200人が応募。例年の1次審査は書類選考のみだが、今年はコロナ禍の影響もあって2次通過の人数を絞り込むためにダンス動画の撮影も課した。そのため総数は減ったが、「全体のダンススキルは例年以上に高かった」とも。感染予防を徹底しながらオーディションは進行していった。

2次審査に進んだ約90人は、課題の振り付けを審査員7人の前で2度披露。審査本番のみマスクを外し、満面の笑みとハツラツとした挨拶でアピールした。審査員いわく「踊り出した瞬間にパッと輝く子や、目を引く子もいますからね」。たとえ課題の振り付けが完璧に踊れなくても、いかに華やかに自分らしく表現するかも選考ポイントのひとつだという。

その日のうちに合格者が発表され、40人ほどが最終審査へ。自由演技と面接を行い、希望者には歌唱とアクロバットを披露する機会が与えられた。決定した今季のメンバー18人のうち、半数の9人が新加入。険しい道のりを経てつかんだ夢舞台で、新生dianaが全力のパフォーマンスを届ける。

【動画】妖艶なダンスを披露する参加者たち…DeNA「diana」オーディションの実際映像

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(Full-Count編集部)

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